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怖いへんないきものの絵

早川いくを

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344034037
ISBN 10 : 4344034031
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2大ベストセラー 『怖い絵』と『へんないきもの』が、まさかの合体。
アルチンボルドの魚、ルーベンスのオオカミ、クラナッハのミツバチ、ペルッツィのカニ……
            

不気味で可笑しい名画の謎に迫る!

●オオカミが悪い男というのは真っ赤な嘘!?――『赤ずきんちゃん』ドレ
●友を助けて星になった、ある気の毒な蟹――『ヘラクレスとルレネーのヒドラと蟹』ペルッツィ
●鮫に襲われた男はなぜその再現を描かせたか?――『ワトソンと鮫』コプリー
●聖なる宗教画にハエを描き込む意図とは?――『聖母子』クリヴェッリ
●「写実的」と評判の魚介類が、どうもおかしい――『水』アルチンボルド
●なぜ西洋名画のサルは怖いのか――『美術鑑定家としての猿たち』マックス

―『人間の堕落』グース―
早川「中野先生、このヘビは何ですか? 手足がありますよ! これはさすがに変でしょう!」
中野「旧約聖書では、アダムとイヴに禁断の果実を食べさせたヘビが、神の怒りに触れて
手足を奪われた、とあります。この絵は、果実を口にする前なので、
まだ手足はあっていいわけです」
早川「なるほど。しかしこいつの手足がなくなったら、さらにもっと気色の悪い生物に
なりそうです。わ、想像しただけで背中に湿疹が!」

【著者紹介】
中野京子 : 作家、ドイツ文学者。北海道生まれ。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍

早川いくお : 著作家。1965年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。広告制作会社、出版社勤務を経て独立、文筆とデザインを手がけるようになる。近年は水族館の企画展示などにも参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    こうして本にならなければ、どちらもふ〜んと見過ごしていたな多分。見方ひとつ、受け取り方ひとつで、こんなにも楽しくなるんだ。「木を見て森を見ず」って言ったのは誰だ?これは「木を見て森も見る」感じ。これはもうレビューなど不要かと・・『不気味で可笑しい名画の謎に迫る』の帯はまんまでした。まだまだたくさん不気味で可笑しい絵画があるに違いない。

  • ハイランド

    題名から判る通り「怖い絵」と「へんないきもの」の二大人気シリーズのコラボ企画。中野節を期待する向きには物足りないかも。早川氏主導で話が進み、中野氏が彼の質問に答えるというスタイルだから。とはいえ話がかみ合っているのかいないのか、おしゃれな漫才を聞いているような感じ。アルチンボルト以外は初見の絵ばかりで楽しめたし、はじけるヴィーナス、カニに指を挟まれる間抜けなおっさん、失礼少年、やたらリアルなコモリガエルと何とも間抜けな絵が多く、これはこれで楽しめた。なんだか「怖い絵」コラボ企画が増えそうでちょっと楽しみ。

  • トリオネア

    この中では『美術鑑定家としての猿たち』が一番好き。猿嫌いだけど。人は猿によく似ている。ヨーロッパでは猿は罪悪の象徴だったそう。10年前のバンクシーの風刺画、チンパンジーの議会が高値で落札され話題になっていた。イギリス議会を描いたものらしいが、日本もまったく同じような物だし、それを見て支持する者、反対する者、無関心な者も同じ猿山の猿なのだろう。同族嫌悪。

  • kinkin

    変わった絵があるものだ。全裸でサメに襲われている絵、魚に説教する聖アントニウス、赤ずきん、カニに指を挟まれる少年、大海蛇の巣穴他。へんないきものの著者早川いくを氏と中野京子氏の対談形式で解説されていたがこの解説はあんまり好きではなかった。ただ単に絵を楽しみたい。洋画でなくても日本の浮世絵も堂々と変な絵がある。妖怪を描いたりタコと女性、春画わたしは日本の浮世絵のほうがずっと好きだなあ。図書館本

  • なる

    西洋絵画にたまに登場する正体不明の生き物。想像上の生き物の場合もあれば、なんとなくわかるんだけどよく見ると種類が不明な生き物などを紹介しながら、それがいったい何を指すのか、どういった暗喩が含まれているのかを関連する絵と共に解説している。ルーベンス、クラナッハ、アルチンボルドなどなんとなく名前を知っている画家から、初めて知った画家までしっかりと抑えつつ、一つ一つが肩肘張らずに読める分量なので読みやすくすっと入ってくる。面白かったのは暗喩について。ブラックチェリーにそういう意味があったのね。ほほう。

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