Book Meter Reviews

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• てくてく

  読了日：2017/09/17

  第六歌集。母や娘さんとの暮らし、近代日本文学などに思いを寄せる歌からなる。「わが文字はをみなの手なりわが歌もおみなのにほひすると師がいふ」「ねぎの根を切りおとすやうに切りすてし歌ありいつか身に根を這はす」「三つのたっぱけふもひとつにまとまりてマトリョーシカのごとく帰宅す」「朝の駅へ駆けつつすばらしき歌浮かぶ列車に飛び乗りすべて忘れぬ」　最後の歌は特に身につまされた。

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