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ISBN 10 : 4296105353
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ついに完成した「IT業界のサグラダファミリア」、その裏側に迫る
みずほフィナンシャルグループ(FG)が2011年から進めてきた「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトが2019年7月、ついに完了した。
富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータを筆頭に1000社ものシステムインテグレーターが参加したものの、2度にわたって開発完了が延期になったことから、なかなか完成しないスペイン・バルセロナの教会にちなんで「IT業界のサグラダファミリア」とまで呼ばれた史上最大級のITプロジェクトだ。みずほFGは完了までに8年もの年月と、35万人月、4000億円台半ばをつぎ込んだ。
1980年代に稼働した「第3次オンラインシステム」の全面刷新は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合したみずほFGにとって、2000年の発足以来の悲願だった。
しかしシステム刷新は何度も挫折し、2002年と2011年には大規模なシステム障害を引き起こした。80年代の非効率的な事務フローが残ったままになるなど、勘定系システムの老朽化は経営の足かせになっていた。
なぜみずほ銀行のシステム刷新は、これほどまでに長引いたのか。そして今回はどうやって完了に導いたのか。「メガバンクの勘定系システムとして初となるSOA(サービス指向アーキテクチャー)全面導入」「AS IS(現状通り)を禁止した要件定義」「1000社のシステムインテグレーターを巻き込んだプロジェクト管理」など、新勘定系システム「MINORI」開発の全貌と、みずほ銀行がこれから目指す金融デジタル化戦略を、みずほFGにおける19年の苦闘の歴史を追いかけ続けた情報システム専門誌「日経コンピュータ」が解き明かす。
多くの日本企業が直面する情報システムの老朽化問題、「2025年の崖」を乗り越えるヒントがここにある。
目次
はじめに
第一部 IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す
第1章 三十五万人月、四千億円台半ば、巨大プロジェクトはこうして始まった
第2章 さらば八〇年代、新システム「MINORI」の全貌
第3章 参加ベンダー千社、驚愕のプロジェクト管理
第4章 緊張と重圧、一年がかりのシステム移行
第5章 次の課題はデジタル変革
第6章 「進退を賭けて指揮した」
みずほフィナンシャルグループ 坂井辰史社長 インタビュー
第二部 震災直後、「またか」の大規模障害
第7章 検証、混迷の十日間
第8章 重なった三十の不手際
第9章 一年をかけた再発防止策
第三部 合併直後、「まさか」の大規模障害
第10章 現場任せが諸悪の根源
第11章 無理なシステム統合計画を立案
第12章 大混乱の二〇〇二年四月
おわりに
【著者紹介】
山端宏実 : 日経コンピュータ/日経クロステック記者。『日経コンピュータ』『日経情報ストラテジー』、日本経済新聞社企業報道部の記者を経て、2018年4月から現職
岡部一詩 : 日経FinTech編集長/日経クロステック記者。大手IT企業を経て日経BP入社。『日経コンピュータ』『日経FinTech』記者を経て、2019年4月から現職
中田敦 : 日経コンピュータ/日経クロステック副編集長。『日経Windowsプロ』『日経コンピュータ』などの記者やシリコンバレー支局長を経て、2019年4月から現職
大和田尚孝 : 日経コンピュータ編集長/日経クロステックIT編集長。SEを経て日経BP入社。『日経コンピュータ』や日本経済新聞社の記者を経て2019年4月から現職
谷島宣之 : 日経BP総研上席研究員。『日経コンピュータ』『日経ウォッチャーIBM版』などの記者、編集委員を経て、2009年に日経コンピュータ編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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absinthe
読了日:2021/09/16
KAZOO
読了日:2020/02/19
かずー
読了日:2021/01/22
R
読了日:2020/05/18
se1uch1
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