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創られた明治, 創られる明治 「明治150年」が問いかけるもの

日本史研究会

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000239028
ISBN 10 : 4000239023
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「明治改元」から150年を契機として、政府やその周辺からは、様々な形で明治国家、近代日本を礼賛する言説が創り出されている。それらの何が問題なのか、近代日本の歴史にどのように向き合うべきか―かつて「明治百年」で創り出された歴史像との比較を踏まえ、徹底的に検証する。日本を代表する4つの歴史学会が共催し、大きな反響を呼んだシンポジウム、待望の書籍化。

目次 : 第1部 「明治百年」と「明治一五〇年」をめぐる論点(「明治一五〇年」・“明治の日”・改憲/ 歴史研究における「明治」をみる眼―「明治百年」から「明治一五〇年」への史学史として/ 明治はどう教えられてきたか―近代の日朝関係を教える課題をめぐって)/ 第2部 「他者」と/から「明治」を問いなおす(一国史を超えて―アジアの中の明治/ 「明治一五〇年」と朝鮮/ ヨーロッパから明治を問いなおす/ 隠蔽される過去―明治とジェンダー)/ 第3部 「明治」をめぐる現在(創られる伝統―可視化される「明治」/ 戊辰戦争の記憶と地方自治体における「明治一五〇年」)/ 座談会 「明治一五〇年」が問いかけるもの

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Masatoshi Oyu

    国家は、明治を日本のサクセスストーリーとしてしか語らない。歴史学の立場からは、国家が捨象する多様な歴史(女性やマイノリティへの差別、侵略と植民地支配等)を指摘し、日本の近代化の歴史が単線的な右肩上がりの物語とされてしまうことに批判を浴びせなければならない。ただし、そうした批判は必ずしも容易でないこともあるという総括を歴史学の側で行っているのは興味深い。

  • ひとり

    本書の主編著者である石居人也が重要な提起を行っているので、その提起を論じることから本書の限界を明らかにしたい。石居は「歴史研究における「明治」を見る目」と題した論文の中で1968年に政府主導で行われた「明治百年」記念事業に対する歴史学界の反応を史学史として紹介しつつ、当時の学界が歴史と現在との関係を「われわれの歴史学」即ち1968年の日本政府が明治維新以降の歴史を「発展」の歴史として捉えようとしていると認識し、このような歴史に抗しうる歴史を「われわれの歴史学」として構築しようとした旨紹介する。

  • takao

    ふむ

  • OKB

    本書の内容をあえて一言で述べるとすれば、「歴研らしさ」を感じることができる書、とまとめられよう。歴研の性質については多言を要しないが、本書もその性質が大いに発現されており、その展開する議論はエッジがきいているとも、やや主張が強いとも、言い得よう。個人として、大江論文の豊かな構想力には、感服させられた。

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