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核融合炉入門 フュージョンエネルギーへの道 シリーズ 21世紀のエネルギー

日本エネルギー学会

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784339068382
ISBN 10 : 4339068381
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

【読者対象】
理工系技術者に限らず,核融合の知識を求める大学生やビジネスマンを対象としている。

【書籍の特徴】
核融合炉開発の現状に至る経緯,実用化に近づきつつある最先端の研究をわかりやすく解説する。核融合に関連する原子物理やプラズマ物理の解説から順に書けば,読者が一番知りたい核融合炉の話は本の後半になってしまうので,本書は第1章だけで核融合炉の概要を把握できるように説明し,以降では,範囲を広げつつ内容を深めて解説を進める。普通はあまり語られない失敗の歴史や見えにくい事情にも言及した。なお,名称変更の政府方針に沿い,本書では核融合をフュージョンと記載している。

【各章について】
第1章では,フュージョン(核融合)炉とはどんなものか,最小限の範囲で全体を解説する。
第2章では,第1章を読んで自然と浮かんできそうな,よくある質問への答えを説明する。
第3章では,磁場方式フュージョン炉を,第1章を復習しながら,さらに詳しく解説する。
第4章では,フュージョンエネルギーの資源や,炉の運用に必須の三重水素の増殖の仕組み,燃料に関するフュージョン炉特有の問題とその解決案などを解説する。
第5章では,国際協力で建設中の実験炉ITERの計画について解説する。
第6章では,フュージョン炉実用化に大きな進捗をもたらした過去のイノベーションと,将来に期待されているイノベーションを,磁場方式フュージョン炉の要素技術に沿って解説する。
第7章では,これまでに日本でなされたフュージョン炉の概念設計について紹介する。
第8章では,磁場方式とはまったく異なるレーザー方式のフュージョン炉について解説する。
第9章では,米英のベンチャー企業が10年以内にフュージョン炉を実用化など,最近よく聞く報道について,筆者の見解を述べ,具体的に問題点を指摘する。
第10章では,日本と世界のフュージョン炉開発計画を解説する。日欧が先行し,中国がそれに追いついてきている。
第11章では,実用化に向けた計画への筆者からの提言を述べる。

【著者からのメッセージ】
本書は,フュージョンでなくフュージョン炉の解説書です。この一冊で,フュージョン炉の主要技術,実用化研究の歴史・現状・将来展望がわかることを目指して執筆しました。そのため,プラズマの話から始まる解説書とはまったく異なる構成にしています。網羅,羅列ではなく,実用化に焦点を絞って,簡潔にわかりやすく記述しました。

【キーワード】
核融合,フュージョン,エネルギー資源,超伝導,核融合材料,核融合炉工学,ITER,原型炉

【著者紹介】
岡野邦彦 : 1953年東京生まれ。東京大学工学部原子力工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科 博士課程修了、工学博士。株式会社東芝R&Dセンター、電力中央研究所、国際核融合エネルギー研究センター(副事業長)、慶應義塾大学理工学部機械工学科(教授)を経て、現職は株式会社ODAC取締役。プラズマ物理を基盤に、炉工学まで広く含めた核融合炉の概念設計の研究を続けてきた。YouTubeでも核融合の一般向け解説を多数公開している。文部科学省 核融合科学技術委員会委員、同核融合開発戦略タスクフォース主査などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夜道

    こちらも今年出た核融合の入門書。タイトル通り、特に核融合炉に力点がおかれており、ここまでの設計・開発で生まれたイノベーションや、今後乗り越えるべき課題がよくまとまっている。最前線で研究してきた著者がこれまでの経験を活かして書かれた単著であり、歴史や今後の展望、特に炉設計やフュージョン反応の選択に対する見解・思いが伝わってくる、とてもよい本だった。安定した発電という最終目的まで考えると、一企業、ましてや一個人がいきなりどうにかできるものじゃない、国家および国家間事業だなというのがよく分かる。

  • 伊達者

    核融合が急速に進化していて日本の企業がMIT系のベンチャーに投資というニュースを読んで調子に乗って買って読んだ。当然難しい。何となくというレベル以下で読了。結論的にはITERを推進する日本としては、着実にITERを完成させつつ日本独自で原型炉を設計・建設せよというのが著者の考え。日本と中国と欧州が技術レベル度はトップにいるが中国が先頭に立ちつつあるという認識のようだ。MIT系のベンチャーについては発電まではできるがその後の商業炉に向けては難しかろうと。私の生きているうちはあまり進化しないようだ。

  • 株式会社 コロナ社

    コロナ社読者モニターレビュー全文へのリンク https://www.coronasha.co.jp/np/resrcs/review.html?goods_id=8708 一部抜粋 また個人的に、一貫して実用化の観点から書かれている点も嬉しかったです。初めて触れる分野の書籍を読むと、解説が詳細すぎて覚えるべきことが膨大だったり、中々核心にたどり着けなかったりといったことが往々にしてあります。しかし本書ではそのようなことは無く、冒頭からその仕組みについて述べられています。 …

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