Books

科学探偵 シャーロック・ホームズ

日暮雅通

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784807909834
ISBN 10 : 4807909835
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界一有名な探偵、シャーロック・ホームズ。その魅力は天才的な頭脳からつむぎ出される名推理だが作者であるコナン・ドイルが創造を試みたのは史上初、犯罪捜査に科学を取入れる探偵だった。現在では当たり前の科学捜査を一九世紀当時、ホームズはどのように捜査に取入れたのか、そして化学を愛する化学者としてのホームズに迫る。

目次 : 第1章 ホームズはどのようにして創られたか(アーサー・コナン・ドイル/ エドガー・アラン・ポーの影響/ ジョゼフ・ベル博士の影響)/ 第2章 おもな登場人物たち(シャーロック・ホームズ/ ジョン・H.ワトスン博士/ ジェイムズ・モリアーティ教授/ その他の重要な登場人物―兄マイクロフト、ハドスン夫人、スコットランド・ヤードの警官たち)/ 第3章 科学捜査のパイオニアとしてのホームズ(ベルティヨンの手法/ 指紋の活用/ 足跡の分析/ 手書き文書/ 印刷された文書/ 暗号学/ 犬の利用/ 結論)/ 第4章 化学とホームズ(はじめに―深遠、それとも風変わり?/ コールタール誘導体と染料/ 有毒化学物質/ アシモフの見解―ホームズはへまな化学者か?/ その他の化学物質/ 結論―深遠、それとも風変わり?)/ 第5章 その他の科学とホームズ(数学/ 生物学/ 物理学/ その他の科学―天文学、地質学、気象学)

【著者紹介】
ジェイムズ・オブライエン : アメリカミズーリ州立大学特別名誉教授。1941年フィラデルフィアに生まれ、ミネソタ大学で化学の博士号を取得。35年間にわたりミズーリ州立大学で教鞭をとり、2002年同大特別教授。退職後に同大特別名誉教授。1992年、アメリカ化学会において「シャーロック・ホームズはどんな化学者だったのか」と題する発表を行って以来、ホームズと科学に関する講演を120回以上行ってきた。2013年、『科学探偵シャーロック・ホームズ』でアメリカ探偵作家クラブの主催するエドガー賞を評論・伝記部門で受賞した

日暮雅通 : 翻訳家。1954年生まれ。青山学院大学理工学部卒業。著作権代理店、理工系出版社勤務を経て、現在ミステリー・SF、ノンフィクション、児童書など幅広い分野の翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ

    名探偵としてのホームズに関する考察は山とあるが、世界初の科学探偵の地位はソーンダイク博士に譲るのがミステリファンの評価だ。科学的な証拠の採集と分析による推理がほとんどないので当然だが、指紋や筆跡、暗号に毒物など広い科学一般の知識がホームズの推理を支えている事実を明らかにする本は初めてだ。専門的知識がなければ理解できない部分のあるソーンダイクに比べ、科学の助けが犯罪捜査の信頼性を支える形のホームズの魅力が、発表から1世紀以上過ぎても読者を引きつけるのか。科学要素が多い前半期の諸作の人気が高いのも当然だろう。

  • oldman獺祭魚翁

    献本 シャーロッキアンで科学者(化学者)である著者が記した「正典」の評論本。前半では「正典」の成り立ちや登場人物を実在の人物と否定したりしています。後半では表題通りの科学的なアプローチを実際に起きた事件と比べたり、同じ化学者でシャーロッキアンのアシモフ先生の論を、化学式を駆使して論破したりしています。本書は2013年MWA(エドガー賞)の最優秀評論・評伝部門賞受賞作品です。シャーロッキアンを自認する方ならば、読んで損のない一冊です。

  • ぐうぐう

    ホームズの推理における科学的手法に着目し、その観点から『シャーロック・ホームズ』を解釈しようとする。確かに、科学的手法がホームズの推理力を強固なものにし、説得力が増すことでドラマを盛り上げる効果を挙げているのはよくわかる。あるいは、科学的手法が激減する後期作品がことごとく評価を下げている事実と、それがコナン・ドイルの心霊主義への傾倒の時期と重なるという指摘も理解できる。ただし、科学的手法が前面に出れば出るほど、それはスコットランドヤードの捜査と変わらないことを意味している(つづく)

  • ハスゴン

    少しページ数からすると高めの本ですが、シャーロックホームズが好きならば、読んで損のない作品ですが、書店では手に入りにくいかもしれません。

  • Mzo

    シャーロック・ホームズの思考や捜査法を、科学の視点から分析。訳者が日暮さんだけあって読みやすい。東京化学同人出版なので、もっと科学の話がメインかと思ったけれど、科学の切り口からの正典の紹介が主でした。(でも一番面白かったのは、ワトソンの女性の表現だったりする。) 本書はシャーロッキアン向けで、当然のごとくネタバレ全開なので、正典で未読がある方はお気をつけて!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items