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唐山感情集 講談社文芸文庫

日夏耿之介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065122440
ISBN 10 : 4065122449
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

博識にして幽玄神秘な詞藻をもって、他に類を見ぬ言語世界を構築した日夏耿之介。酒と多情多恨の憂いを述べる漢詩の風韻を、やまとことばの嫋々たる姿に移し替え、さらに独自かつ自在の境地に遊ぶ。唐から民国、千三百年にわたる時を超え、名詩に新たな命を吹き込んだ稀有な訳業。

目次 : 二十四女花品(清 馮雲鵬)/ わが庭こそわびしけれ(宋 李清照)/ 尋め来れど(宋 李清照)/ かへり舟(宋 李清照)/ 春のあけぼの(宋 李清照)/ 酔花陰(宋 李清照)/ 武陵春(宋 李清照)/ つひのわかれ(晩唐五代 張泌)/ 劉十九に(唐 白居易)/ 金縷衣(唐 杜秋娘)〔ほか〕

【著者紹介】
日夏耿之介 : 1890・2・22〜1971・6・13。詩人、英文学者、評論家。長野県生まれ。本名、樋口圀登。1914年、早稲田大学英文科卒業。在学中から詩作を始め、西条八十とともに新象徴派詩人として認められた。『転身の頌』『黒衣聖母』『咒文』など漢語を多用した、神秘的かつ幽玄な独自の作風を確立する。早稲田大学、青山学院大学で英文学を講じるとともに、ワイルドなどの翻訳や、鴎外、荷風、谷崎などについての評論でも活躍した。1952年、日本芸術院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    詩人が訳した漢詩集。先に井伏鱒二の『厄除け詩集』を読んでいたため、そちらの自由闊達な役に対して生真面目な印象を受ける。ただ読み進めていくうちにこちらも日本語独自の言い回しが多数見られる事に気が付き、この訳者でしか出せない味が徐々に染み渡って来るな。内容的には女性や歓楽を詠った詩が多数見受けられ、どこか軽やかな印象を受ける。以前読んだ「大鴉」に見られるようなひたすら重厚、言葉で建築された大伽藍といった印象はなく、風に舞う絹を見ているような感じ。やはり翻訳って訳者の個性を楽しめるものだと再確認させられました。

  • 𝐜𝐫𝐨𝐰

    最後に月夜の涼しい風にあたって深く呼吸したのっていつだろうか。和文と漢文で織られた自然の美しさ、感情の素朴な流れに懐旧の念がわいてくる。「月はおぼろ、/いづこやら/歌ごゑのする/うき/\と。」(「春夜」)訓戒もまた、なまめかしく粋にひびく。「金糸の綾衣は貴い品なれど/惜むにたりない/少年の時間といふものを/惜んで下さい、/花が咲いて折れるやうなら/折つたがいヽ、/花おちてむなしい枝を/折るに及ばず。」(「金縷衣」)歳月人を待たずなんてお説教はご勘弁願いたいが、枯れた花が囁いたようで聞き耳を立ててしまった。

  • クラシックは不滅だからな。

    ワイルドやポーのような豊潤な訳とは違う一面があり驚きました。

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