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孤島の来訪者 創元推理文庫

方丈貴恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488499228
ISBN 10 : 4488499228
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

謀殺された幼馴染みの復讐のため、テレビ局のADとなった竜泉佑樹。ターゲットの3名を含む9名で曰くつき無人島のロケに参加した佑樹だったが、初日からターゲットの一人が殺されているのを発見する。自らが手を下すはずが、一体何者の仕業なのか? しかも、その犯行には人ではない何かが絡み、佑樹たちの中に紛れ込んでしまった!? 疑心暗鬼の中、またしても佑樹のターゲットが殺害され‥‥。『時空旅行者の砂時計』で話題を浚った著者が贈る〈竜泉家の一族〉三部作第二弾、予測不能な孤島本格ミステリ長編。

【著者紹介】
方丈貴恵 : 1984年、兵庫県生まれ。京都大学卒。2019年『時空旅行者の砂時計』で第29回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。長編第二作の『孤島の来訪者』は「2020年SRの会ミステリーベスト10」第1位に、第三作『名探偵に甘美なる死を』は第23回本格ミステリ大賞の候補に選出されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて

    『この世界は不思議に満ちている。どんなにあり得ないことでも起こり得る』。四十五年前に13人もの遺体が発見された南海の孤島へとロケに訪れた9人を襲う悍ましい殺人の恐怖が描かれたこの作品。そこには『クローズド・サークル』な設定に巻き込まれる”竜泉家の一族”の運命に翻弄された佑樹の『探偵』としての活躍が描かれていました。『クローズド・サークル』の緊張感を味わえるこの作品。そんな物語にまさかの『特殊設定』が恐怖を倍増させるこの作品。『どんなにあり得ないことでも起こり得る』という言葉の意味深さに恐怖する作品でした。

  • 森オサム

    竜泉家の一族シリーズ二作目。滅茶苦茶ややこしい話で読み応えしか無かった。前作を全く覚えて無く、あらすじは見ずに読み始めたので、途中で猫が重いとか何とか言いだした時は訳が分からなかった。そうか、SF設定だったか、と思い出した物のとにかく複雑で付いて行けませんでしたねー。勿論特殊設定下のクローズドサークル本格ミステリとして、良く練られた高水準の作品だったと思います。難点を言えば、探偵役に魅力が無かった、かつ推理の披露が唐突で完璧な事にちょっと違和感を感じましたかね。これはワトソン役が居なかった事が原因かも。

  • なつくさ

    竜泉家シリーズ第2弾。幼なじみの復讐のため、閉ざされた孤島にて殺人を犯す覚悟を決めた佑樹。だが、ターゲットが先に何者かに殺害されてしまう。かつて、幽世島で起きた事件と同じ殺され方で……。とてもよかったです。特殊設定ミステリーで、緻密なロジックの組み立てにワオと舌を巻きました。前作もそうだったけれど、何よりも物語のまとめ方、着地の仕方が好き。この方の物語とても好き。

  • yosa

    またしても完膚なきまでにやられた。読者への挑戦までは「パニックホラーじゃんか」としか思えなかったし推理の予断なんて見えなかったのに、そこから先は論理を刃に謎を両断するコテコテの本格推理が始まるとか激しくびびる。こんなん唖然とするしかないでしょ。振り返れば確かに手掛かりはチラチラと見えていたし、理由なしにコイツアヤシイってのはありましたが、それらを有機的に繋げて一つの真相を見抜く力が徹底的に欠けていたんだなあ。だからこそ解決編が魔法みたいに見えてしまったわけです。犯人当てを楽しむ方には是非とも挑んで欲しい。

  • lucifer

    竜泉家(でシリーズ化するとは思ってなかった)2作目。今作は孤島でクローズド・サークル。もちろん特殊設定はあるだろうと身構えていたら、方向性が変わっててまずひと驚き。それに伴い、中盤ジャンル変わってきてないかと心配したが、最終的にはちゃんとミステリーでのきれいな着地で一安心。特殊な設定のあれこれがやや複雑で、考えるより先が気になりすぎて“読者への挑戦”は放棄したが、色々感じてた違和感の回収や設定を上手く活かしたトリック意表を突いた真相に大満足。読メでの評価が高くて期待してたが納得の面白さだった。

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