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すぐ忘れる日本人の精神構造史 民俗学の視点から日本を解剖

新谷尚紀

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865814132
ISBN 10 : 4865814132
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

いくら外国を真似ても、結局日本人は日本人!

生活が苦しくても「しかたがない」と我慢する、責任追及をせず問題点をふわっとさせたまま何となく進み、やがて忘れる――そんな日本人の思考や行動の傾向性は「稲作を土台に、律令制+荘園制+武家政権の時代」を経て培われてきたといえる。本書では日本の歴史の経歴、慣習の積み重ねを民俗学の視点から歴史を追跡することで、どうやってそのような日本人が育まれたのかを知り、これからの社会のあり方、日本人のあり方を考える。

日本にあるのは「宗教」ではなく「信仰と学問」、「民主主義」や「人権」の理解は欧米とは異なる日本流、明治政府の体制は西洋化のと思いきや古代律令国家の体制の復活、など、いわゆる「日本史」を通して学ぶだけでは見えない視点が、民俗学の視点を通すことで浮かび上がってくる。

【著者紹介】
新谷尚紀 : 1948年、広島県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。国立総合研究大学院大学・国立歴史民俗博物館名誉教授。社会学博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 青雲空

    集団で畔を作り水をひき、一斉に田植えして草を抜き虫を払い、稲刈りをする。すべて村落の集団の中で行う。勝手なことはできない、周囲の動きに従って動く。こうした集団への帰属が強い文化が、波風立てることを嫌い、同調圧力の強い社会を作ったのだろう。 地震や火山等、抗えない自然災害も諦観を産む。 ただ「言っても仕方ない」というすぐ忘れる日本人は、施政者にとってはとてもちょろい存在だろう。自民党が国民をなめ切っているのも、それをよく知っているからなのだろう。

  • sa10b52

    タイトルと本文の関連性がよくわからない部分が多いし、論理立って書かれているようには思えなかった。事実の羅列に筆者の寸感を散りばめたような本。冒頭民俗学を持ってきたあたりは少し楽しめそうな気がしたのだけど…。

  • Masako3

    ★⭐︎⭐︎ 民俗学の専門家による思考の本。このかたの言いたいことに沿った論理づけをされている感が,最初から最後まで否めなかった。 前半の日本の政治構造あたりは面白かったかな。

  • 果てなき冒険たまこ

    書いてあることの8割は歴史のよくある記述で何度途中で止めようかと思ったことか。最後のほうになってようやくなぜ日本人は・・・的な項目になるけれどそこはなかなか視点もよくて面白い。でもこの構成はないんじゃないかなー編集サイドは何も言わなかったのかね、内容も悪くないだけにとても残念だったな。序章の盛り上げとその後の構成のギャップがありすぎて辛いわ。

  • かふん

    日本人が「すぐ忘れる」性質を持つ原因を、稲作文化に根ざした生活様式や、律令制、荘園制、武家政権といった歴史的背景に求める。これらの要素が複雑に絡み合い、日本人の思考や行動に特有の傾向を生み出してきたと著者は分析する。例えば、日本人は「生活が苦しくても『しかたがない』と我慢する」「責任追及をせず問題点を曖昧にしたままやり過ごす」といった特徴を持つとされる。これらは、稲作社会における共同作業や、武家政権下での権力構造から生まれた処世術の名残であると著者は指摘する。

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