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セキュリティの共和国 戦略文化とアメリカ文学

新田啓子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065404324
ISBN 10 : 4065404320
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「心配のない」状態を指した「セキュリティ」は、有事に備え、安全を確保するための言葉に変わってしまった。
「理念の国」米国で死、暴力、軍事はいかに正当化されるのか。米国の戦略文化の行方を考える上での必読文献。ーー宇野重規(政治学者)

建国からトランプ再選まで、歴史を貫く暴力=軍事への問い。
戦争、独裁、内戦、テロ‥‥
危機に対峙するアメリカの想像力を探る「虚構のレッスン」

エドガー・アラン・ポー、マーク・トウェイン、ハーマン・メルヴィル、ヘンリー・ジェイムズ‥‥「セキュリティ」と「戦略文化」から読むアメリカの姿

「合衆国が他国に対して、よくても複雑、批判的な言葉でいうなら欺瞞的に見える時、その原因のかなりの部分は、同国の行動を規定している「セキュリティ」、日本語でいえば「安全」という観念が、実際の文化的な創作物、ないしは表象・物語を含んだテクストに、いかなる形で表れているかを調べることで、考証可能と考えている。このような前提に本企画は立脚しており、アメリカ文学作品を、その国の安全という価値に連なる文化的な建て付けを知る設計図、あるいは文化の個別的な局面と呼応した図案のように読み解こうという試みである。」(本文より)


はじめに 誰から身を守るのか、誰のための安全なのか
序章 戦略文化とアメリカ文学
◇第一部 武相の論理 
第1章 人間性の荒野 
第2章 閾下の戦場
第3章 民主国家の安全保障 
第4章 アメリカ的問題の露出 ※47枚
第5章 アメリカの明暗法(キアロスクーロ)
◇第二部 贖罪の暴力
第6章 アメリカの庶子たち
第7章 重なりあう新世界と旧世界   
第8章 人間の安全保障と文学のメランコリー
第9章 陰謀論の生まれる土壌  
◇第三部 復讐の精神  
第10章 内乱の予感
第11章 奴隷の時間へ
第12章 社会契約と人種契約  
◇第四部 徴募の技術
第13章 恐怖のテクスチュアリティ
第14章 美とテロル 
第15章 民主主義のコスト削減 
第16章 秘められた爆発物 
終章 破壊的衝動のゆくえ 
あとがき 
参考文献


【著者紹介】
新田啓子 : 1967年東京生まれ。立教大学教授。ウィスコンシン大学マディソン校大学院博士課程修了(Ph.D.)。専攻はアメリカ文学、文化理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちり

    “このように、内戦という語の概念を構成する「同法市民の(civil)」という言葉は、あらかじめ、同一領土内部における自己と他者の非対称性を中心的に含意してきたものであり、語の成り立ち自体が、内戦とは、なにゆえかくも残虐なものとなりがちなのかということを、マテリアルに暗示しているともいえよう”

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