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目には目を

新川帆立

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041133804
ISBN 10 : 4041133807
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】

重大な罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る――。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?

【著者紹介】
新川帆立 : 1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    新川 帆立は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、ノンフィクションの様な目には目を少年法社会派ミステリの佳作でした。 私は、ハムラビ法典を支持します。幼い一人娘を殺害されたら、復讐するかも知れません。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322209001697/

  • パトラッシュ

    少年法で守られていたはずの殺人犯を、出所後に被害者遺族が殺す衝撃の冒頭から引き込まれる。彼の居場所を密告したのは少年院時代の同房者の誰なのか、ライターの女性が関係者を取材していくアイデアが秀逸。彼らは揃って『ケーキの切れない非行少年たち』で描かれた認知力や想像力の欠落し加害意識のない殺人少年であり、誰がどこまで真実を話しているのか不明のままだ。やがて哀しい事実が明らかになり、法の網から零れ落ちる人の弱さ愚かさが露呈する。ラストの「反省には反省を」とは、世界で続く憎悪の連鎖を断ち切る唯一の手段かもしれない。

  • 青乃108号

    新川帆立は先にエッセイから入って、その人となりに触れているつもりであったので、この様な重い、暗い、救いのない物語を書くとは予想だにしていなかった。タイトルからして単純な勧善懲悪、読んでスッキリ、みたいな話を想像していたので不意打ちを食らったというか、大変にしんどかった。しかしながらその物語の構成、以外な展開、そして最後の何とも言えない締め方。新川帆立の小説はまだ2冊しか読んでないけど、これは相当の力量の作家とみた。エッセイのどこかすっとぼけた様な文章とは全く異なる凄まじいまでの作品。恐ろしい作家だなあ。

  • bunmei

    これまでの帆立作品とは違い、ある殺人事件の関係者への取材形式で展開し、シリアスなサスペンスとして語られていく。少女殺しで少年院に送られた少年Aが、刑期を終えて退所後にその少女の母親に殺される事件が発生する。その事件には、娘の復讐を誓った母親に少年Aの居所を密告した少年院仲間の少年Bの存在が明らかになる。その少年Bの行方を追うライターの仮谷は、少年院仲間1人1人に取材をして、真相を突き止めようと調査を始める。そして、ラストに仮谷の素性と少年Bの正体が明かされた時、あまりにも切ない真実が待ち受けている。

  • のぶ

    弁護士出身の新川さんらしい作品だと思った。罪を償うとはどういうことなのか、少年犯罪をテーマに描かれた作品です。少年Aは過去に殺害した被害者の遺族に、「目には目を、歯には歯を、死には死を」という理由で殺害されます。大切な家族が奪われ、残された家族は苦しみの中生きていかなければならないのに、罪を犯した加害者が未成年であったことで、数年で少年院を退院し、のうのうと生きていることが許せない。密告した少年Bは誰なのか?というミステリー要素を追いかけながらも、ラストは思いがけない感動が待ち受けていた。

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