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虚魚 角川文庫

新名智

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041154519
ISBN 10 : 4041154510
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
新名智 ,  

Content Description

怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。
ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。
自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――?

解説:小野不由美

【著者紹介】
新名智 : 1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年「虚魚」で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“大賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • annzuhime

    人が本当に死ぬ怪談を探す女性と、呪いで死にたい女性。どこか危うくて脆い2人が死を招く怪談を探し求める。川に沿って移動する怪談。ホラー要素に加えてちゃんとミステリになってる。でもやっぱりホラー。こういうの好きです。登場人物に感情移入する感じではないけど、心のどこかを掴まれるような感じの本。そう思わせる本ってすごくいいよね。圧巻でした。横溝正史ミステリ&ホラー大賞。

  • キナコ

    表紙買いした一冊。怪談師が主人公。人が死ぬ怪談をメインに扱うなか、ある小説のために情報をまとめている中で怪異の繋がりに気づく。山奥にあるカルト集団や姿が曖昧な怪異など、個人的な好みが敷き詰められていた。ホラー民族モノが好きな人にはオススメ。

  • なつくさ

    初読みの作家さん。横溝正史ミステリ&ホラー大賞作品。人が本当に死ぬ怪談を探す三咲と呪いか祟りで死にたいカナちゃん。釣り上げたら死ぬ魚の話を追う二人だったが……。ホラーは苦手なのだけれど、帯に書かれた選評が気になり読んでみました。ホラーよりもミステリ色が強い作品でした。無理やり感が気になってしまいましたが、怪談や話を一つの生物かのように扱うところが新鮮に感じました。伝説等は話に尾ひれがついてとして成るもので、虚魚とは言い得て妙なタイトルだと感じました。

  • 空のかなた

    第41回横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞作。”本当に人が死ぬ怪談があるなら、それを使ってあいつを殺したい”という帯のキャッチに惹かれた。小野不由美氏のあとがきを読むと、尚一層この作品が大賞を取った理由が見える。主人公は怪談師の三咲と、祟りで死にたいカナの二人。どちらも自分だけが生き残ったことに罪悪感を抱いている。「釣ると死ぬ魚」という怪談の真相が主テーマ。始めは作り話の災いや禍であっても、広まるうちに形が形成され、何か良くないものを纏っていく怖さにゾッとした。怪異、という表現がぴったり。

  • 一華

    両親の復讐のため、ひとを殺せる怪談を探す怪談師の三咲と呪いか祟りで死にたいカナちゃんが、「釣ると死ぬ魚」の怪異の真相を探る。ホラーというよりも怪談。読後、いろんな怪異話のなかには真実?そして、もっともっと怖しいことが隠されているのかも〜と、思い少しゾクッ

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