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ミステリ編集道

新保博久

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784860112714
ISBN 10 : 4860112717
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan

Content Description

編集者による戦後日本ミステリ史

今の編集者は夜、寝るでしょ?

作家も編集者も眠らなかった草創期から読者を眠らせなくなった現代まで、 13人の証言でたどる戦後ミステリ出版史!

<登場する十三人の編集者>

原田裕(東都書房/鮎川哲也、松本清張、山田風太郎らとの交流)

大坪直行(宝石社/「宝石」編集長)

中田雅久(久保書店/「マンハント」編集長)

八木昇(桃源社/大ロマン復活の仕掛け人)

島崎博(幻影城/「幻影城」編集長)

白川充(講談社/「大衆文学館」を創刊)

佐藤誠一郎(新潮社/宮部みゆき、村薫らを「日本推理サスペンス大賞」から輩出)

北村一男(光文社/「EQ」のち「ジャーロ」編集長)

山田裕樹(集英社/北方謙三、逢坂剛、船戸与一らをベストセラー作家に)

宍戸健司(角川書店/角川ホラー文庫、日本ホラー小説大賞を創設)

戸川安宣(東京創元社/ホームズのライヴァルたちから北村薫まで)

染田屋茂(早川書房/ポケミスと「ミステリマガジン」編集部)

藤原義也(国書刊行会/「世界探偵小説全集」を刊行)

■304ページ ■四六版並製

【著者紹介】
新保博久 : 1953年、京都市生まれ。ワセダ・ミステリ・クラブ卒。卒業後、権田萬治氏に師事。2001年『日本ミステリー事典』(権田氏と共同監修)で本格ミステリ大賞、2003年『幻影の蔵 江戸川乱歩探偵小説蔵書目録』(山前譲氏と共編)で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いちろく

    著者と編集者の関係。それは、水と油なのか?それとも、混ざり合って素敵な作品を産み出すキッカケになるのか?長年、ミステリ畑の編集に関わり引退した元編集者のインタビュー形式で綴られる本書。とある名作が誕生した裏話ややり取り等、普段は出版された本という形でしか目にしない私には興味深く読めた内容も多数。特に、大好きな鮎川哲也賞の名がついている鮎川哲也さんのエピソードには、思わずクスリと。問題は、更に読みたいミステリ本が増えてしまった事。

  • 緋莢

    江戸川乱歩が編集していた『宝石』を支えた男、未完の伝奇小説『神州纐纈城』を復刊させ、後代に大きな影響をもたらした男、数々の人気作家を『幻影城』でデビューさせた男etc草創期から現代まで活躍した編集者13人へのインタビューから、戦後ミステリ出版史を解き明かす。

  • しんこい

    編集者が出てくる小説で、作品を作るのは作家だとののしられていましたが、この本に出てくる人たちは作家が活躍する舞台を設えたり、作家自身が切り捨てた部分を見つけて新たな境地を開かせたりと、この人がいないとあの作品は出なかった、読む機会はなかったみたいなお話がたくさん。昔の大学生は大衆文学を読まないのが普通とか、そんな感覚もありませんでした。大坪氏は小林作品のゴム仮面とは思えないが、あれは創作かなぁ。

  • まさむね

    昭和時代を中心にした、ミステリ界の伝説的な編集者へのインタビュー集。とにかく貴重な証言だらけで、今の日本のミステリがこれだけ成熟したのは、この方々が道を作ってくれたからに他ならないと痛感する。世代を問わず、全てのミステリファンにとって必読の一冊だと断言したい。

  • たんぽぽ

    良い本、優れた作家が生まれてくる裏には有能な編集者がいた時代のお話。編集者が面白いからこれやりたい!と思えば、会社もそれを許した時代のお話。今はずいぶんと窮屈で息苦しい時代になっちゃたんだなぁと思う。 こういう貴重な話も、いまどきの若者からみたら、じーさんの自慢話になっちゃうのかしら?そうだったら悲しい。

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