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おしまいの日 新装版 中公文庫

Motoko Arai

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122076600
ISBN 10 : 4122076609
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

春さんが、帰ってこない――。

深夜一時半。
最愛の夫の帰りを待つ三津子。無理な残業をする彼を心配する彼女の心は、決して夫には届かない。
その想いを記した日記は、やがて幻聴、幻覚、幻影、幻想に飲まれていく。そして迎える《おしまいの日》に三津子は‥‥。

春さんは、まだ、帰ってこない――。

正気と狂気の狭間を描く、サイコホラーの傑作!

【著者紹介】
新井素子 : 1960年東京都生まれ。立教大学独文科卒業。高校時代に書いた『あたしの中の…』が第一回奇想天外SF新人賞佳作となり、デビュー。81年『グリーン・レクイエム』、82年『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えみ

    全く息つく暇がない混濁発言の狂乱。読者を存分に巻き込んで、ものの見事に錯乱を引き起こした心騒がすサイコホラー。衝撃が強く、何が本当なのか何が起こっているのか、正直何一つとして分からない。それでも何かオカシイ。「春さんが帰ってこない」働き詰めの夫を心配し、いつ帰宅するかもわからない彼のために毎日夕食を作って待っている、よくできた妻・三津子。春さんが帰ってこない。夫の帰りを待ちながら淋しさを紛らわすために綴り始めた日記は、彼女の愛が狂気へと、心配が妄想へと変貌する異様な精神が描き出されていく。驚愕の精神破壊。

  • Ayah Book

    新装版として新発売ですが、92年の作品です。サイコホラー。新井素子さんといえば、私が子供の頃大人気でした。懐かしさもあって読んでみたのですが、時代の空気感とかも感じて面白かった。内容はまぁ、大体予想がつくかなと思いながら読んでいたのですが、単純に夫への執着からああなってしまったと思っていたので、主人公の最後の行動の本当の理由が。。。結構驚きました。ミステリとしても中々良いです。皮肉な終わり方も結構酷くていいですね。サクッと読めるけど、考えさせられる。

  • まさ☆( ^ω^ )♬

    この話、サイコホラーという枠に収めるには無理があるのではないかな。90年代頃の時代背景では、単なる狂った人みたいな感覚でホラー的な印象があったかと思う。しかし、心の病に対する理解が進んだ現代においては特別な事ではなく、いつでも起こり得る話かと思った。相手への愛情が過剰過ぎて精神のバランスを崩してしまった夫婦の悲哀の物語という印象。他人の家庭に図々しく踏み込んできて、クソみたいな正義感を振りかざし、責任を取らない久美の様な人間の方がおかしいし怖い。何ならこいつが一番の悪なのだ。この本はホラーではない。

  • ふふ

    新井素子さん 初めて読みました。 文章が独特でどうにも馴染めず なんというか台本を読んでいるような気分になってしまい… トラウマ級ホラー傑作と言われても… という感想しか持てませんでした

  • サイコホラーというジャンルを読んだのは始めてかもしれない。精神状態の移り変わりが本当に怖かったし、ホラーと同じようだった。ラストは予想と違うところもあったが、忠春のほうは予想通りだった。

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