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死体埋め部の回想と再興 創元推理文庫

斜線堂有紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488445225
ISBN 10 : 4488445225
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan

Content Description

正当防衛で暴漢を殺してしまった英知大学一年生の祝部は、窮地に陥ったところを同じ大学に通う先輩であり、自称〈死体埋め部〉の部長・織賀に助けられた。だが死体を処理してもらうのと引換に、祝部は唯一の部員として、織賀が運ぶ奇妙な死体の謎を解くことに。歪な部活動の果てに辿り着いた「あの日」以前の二人の物語に加え、分岐した未来を描いた二編、書き下ろしを収録して復刊する、気鋭の初期傑作ミステリシリーズ第二巻。

【著者紹介】
斜線堂有紀 : 1993年生まれ。上智大学卒。在学中の2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー。その後、ジャンルを越境して活躍する。『放課後探偵団2』、〈異形コレクション〉など、アンソロジーにも積極的に参加。またコミックの原作も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 糸巻

    前作を読んで絶望を味わい続編の立ち位置にある今作を読むのが待ち切れなかったが、こんなに主人公に切ない感情を持ちながら読むことになるなんて。最初の1、2話はあの日以前の死体埋め部のエピソード。まだあんな未来が待ち受けているなんて思いもしない2人。合宿と称して夏休みに北海道へ二人旅に出かけ青春を満喫しているが、やっぱりそこは合宿なのでそんな展開に…。そしてあの日以後を描いた2つのルートxとy。どちらの未来が祝部にとっての幸なのか考えさせられる。yの織賀の存在感の曖昧さ。知らないまま受け入れるのが今は精一杯。

  • M H

    前作でああなってまさかの続編という感じ。しかも「あの日」から分岐だなんて。XもYもありだと思うけどYかなぁ。でもそこは埋め部。分岐しても袋小路だし壊れてるし、救いなんてもちろんない、はずなんだけどどことなく吹っ切れてるのが不気味さを増している。可哀想なのに自業自得で、でもある意味幸せで。何の前途もないのに、どこに住んでるかもわからない織賀が承認すればよくて。心を乱してくれる本だった。

  • ぜんこう

    前作で織賀先輩が居なくなり(居なくなる状況を作り出し)続編はあるのか?と思ってたら本書!ありました。 先輩の居なくなった世界と、先輩が戻ってきた世界の両方が描かれてます。 僕はやっぱり2人そろっての死体埋め部ですから、先輩のいる世界が好き(笑) 更にこの続編もあるのかな?大学卒業しての社会人サークルとしての埋め部😅

  • anxiety

    結局下巻も読了。よく考えれば(いや良く考えなくても)祝部は単に織賀を楽しませるためだけにこれから遺棄する死体の死因をでっち上げている(が言いすぎなら推測している)だけで、ミステリーというのは無理がある。特に下巻はその傾向が強い。一種のピカレスク小説として読むのが正しいのかな。ただ「承認しよう、それが今回の真相だ」という気取った台詞を決める織賀も、それに恍惚とする祝部も自分の理解の外。合わなかった。

  • イツキ

    死体埋め部が崩壊する前の2編と前巻のラストから分岐した2編が収録されています。織賀が合宿で浮かれて騒ぎ酔い潰れる様子とその直後にチンピラに絡まれても平然としている様子、そしてその後にホテルで祝部に出題した問題とその答えがとても印象的で、飄々としている狂人という普段の姿に隠された普通の若者の姿が垣間見え切なくなりました。その後の物語では完全に振り切ってしまった祝部が痛々しいですが、ここまで全てを捧げられる存在があるというのは一種の幸福なのではとも思わされました。

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