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ゴールデンタイムの消費期限 角川文庫

斜線堂有紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041143162
ISBN 10 : 4041143160
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

小学生でデビューし、天才小説家ともてはやされていた綴喜文彰は、中学生以降、新しい作品を発表出来なくなっていた。焦りながら迎えた高校2年生の春。若き天才を集めた政府主導の計画、「レミントン・プロジェクト」に招待される。また傑作を書けるようになる、という言葉に惹かれ、参加を決める。やがて向かった山中で、料理人、ヴァイオリニスト、棋士などの若き5人の天才たちとの交流を楽しむ綴喜だったが、ここに集められているのは、消費期限が切れた元・天才たちだということを知る――。果たしてこのプロジェクトの目的とは? 天才ではない自分に価値はあるのか。等身大の悩みに苦しむ、共感必至の青春小説!

【著者紹介】
斜線堂有紀 : 2017年に『キネマ探偵カレイドミステリー』(メディアワークス文庫)でデビュー。ミステリ的な仕掛けを駆使し切実な情感と関係性を描く作品を繰り出し、新進気鋭の作家として注目を浴びている。20年『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)を上梓し、『ミステリが読みたい!2021年版』国内篇で2位を獲得するなど高い評価を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    とある事件をきっかけに書けなくなった高校生小説家・綴喜文彰に届いたあるプロジェクトの招待状。極秘の国家計画に参加した彼が、同じような元・天才たちと出会う青春小説。若き天才を集めて交流を図る十一日間のプロジェクトの驚くべき内容。世間から見放された元・天才たちが受けたセッションで突きつけられる過酷な現実。借り物の才能で幸せになれるのか?天才ではない自分に果たして価値はあるのか。彼らの生々しくて複雑な想いが描かれていましたけど、葛藤と向き合うことで導き出されたそれぞれの選択と結末が印象的な物語になっていました。

  • タルシル📖ヨムノスキー

    かつて天才ともてはやされ、現在は泣かず飛ばずになってしまった若者を集め、AIを活用して復活させようという国家プロジェクトの物語。選ばれたのは小説家、ヴァイオリニスト、日本画家、料理人、映画監督、そして棋士。かつて「天才」ともてはやされた彼・彼女たちの苦悩や葛藤は、いわゆる「山の中の木」のような私でも、読んでいて胸が締め付けられます。プロジェクトに参加した5人のその後を描くエピローグを読んで、みんなそれぞれ頑張っている姿を見て…。ところでこのまま自動生成AIが進化し続けたら、人間はどうなっちゃうんだろうか?

  • なみ

    様々な分野の元天才たちが集められ、AIによって再び天才へと返り咲くことを目的としたプロジェクトが始まった。 元天才小説家の綴喜文彰は、AIの力を借りて、プロジェクト中に小説の完成を目指すことに。 才能がないことも、才能があることも苦しいのだと思わされました。 AIに対して肯定的な意見も否定的な意見もあり、色々なことを考えさせられます。 十日目。文彰が、天才としてではなく1人の人間として、小説の結末を選んだシーンに感動しました。

  • おうつき

    AIの力を利用してかつての天才をもう一度返り咲かせようという政府主導の極秘プロジェクトに集められた少年少女の姿を描いた青春小説。AIに頼るのは正しいことなのか、それで自分は満たされるのか。かつて天才だった彼らの悩み傷つきもがく姿は、決して天才でない自分のような人間であっても共感を呼び起こされるような普遍的なものだった。自分が身を置いている世界との向き合い方について、それぞれの選択に胸が熱くなる。メンバー達が徐々に絆を深めていくのにもほっこりしてしまった。

  • 練りようかん

    四年間新作を書けてない小説家。それだけならそんなに大事じゃないと思うが、小学生でデビューした高校生なら大変だ!となる。男女六人の文化交流合宿でさり気にクローズドサークルなのが面白く、十代の人生に対する時間感覚は儚く厳しく特殊だと強く感じる内実に引き込まれた。 AIのディープラーニングをアシストするためだけに消費されるのか、AIは天才に返り咲くためにアシストしてくれるのか、この局面をどう乗り越え活かすのかが楽しみだった。斜線堂さんが描く渇望はカラーがあって、そこに魅力を感じるのだと認識できた作品になった。

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