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キネマ探偵カレイドミステリー -輪転不変のフォールアウト-メディアワークス文庫

斜線堂有紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784048936958
ISBN 10 : 4048936956
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は過去の事件を解決するべく、フィルムアーキビスト菱崖小鳩に協力を依頼する。嗄井戸に疑いの目を向ける束に相対しながら、嗄井戸の味方でいることを選んだ奈緒崎だが、真実に近づくにつれ、苦境に立たされていくことに。そして迎えた大晦日の夜、二人はとある決断をする―。数々の名作の裏に隠れた事件の真相を解き明かした時、落下するのは誰なのか?

【著者紹介】
斜線堂有紀 : 第23回電撃小説大賞で“メディアワークス文庫賞”を受賞。受賞作『キネマ探偵カレイドミステリー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobby

    ちょっと唐突感はあるけど、変に間延びさせないシリーズ完結には好印象♪そして何より最近の様子を聞かれ、「ぶっちゃけ映画観るようになったくらいですよ」という答えに「君の人生を変える大きな変化です」と返し誉め称えるのがいい!今回の各章サブタイトル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ラブ・アクチュアリー』『俺たちに明日はない』を通じての蘊蓄モードは薄め(笑)それでも、大衆が映画に求めるのは“現実”か“虚構”か!?サイコパスな悪役に語らせながら、フラグ立つまま迎える危機と鮮やかに反転する分かりやすい展開は心地よい♪

  • 吉田あや

    数々の映画に擬えた話の積み重ねも、そこに小さく散りばめられていた伏線も、大好きな映画とともに楽しめた3部作で本当に楽しかった。陰惨な事件と胸の悪くなる犯人の動機ではあるけれども、少しずつ強くなっていく仲間の想いや何気ない日常の楽しさに一緒にときめいたり。大好きな映画をまた違う角度から捉えたり広げたりしていく過程もすごく楽しくてまだまだ続いて欲しかったけれど、囚われの王子・ラプンツェル嗄井戸くんたちの未来は描かれ過ぎないこの長さが余韻があっていい終幕なのかな。

  • papako

    シリーズ完結ってことで。セールだったし。束の兄も登場。嗄井戸の事件に決着もついて一件落着。いろいろ思うところはあるけど、ちゃんと終わったので、一安心。映画のネタをもっと知っていれば楽しめたのかしら。

  • さっちゃん

    シリーズ第3作。嗄井戸の部屋からスナッフフィルムが見つかり動揺する奈緒崎。そんな中で奈緒崎は、元カノ絡みのデロリアン消失事件やバイト先で殺人事件の容疑者となる事件に巻き込まれる。束が嗄井戸の元に来る理由や、嗄井戸の苦しみや本音を知り、嗄井戸姉弟の事件に本格的に関わることを決める奈緒崎に、叶の知り合いが協力してくれることになるが…。/映画のような出来過ぎな結末でもこんな結末がとても嬉しい。あとがきで書かれている『凄惨な現実を美しいフィクションが救う』物語は、私は映画ではなく本に求めているのかもしれない。

  • よっち

    嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎。束が抱く複雑な想いも知って、過去の事件を解決すべくフィルムアーキビストの菱崖小鳩に協力を依頼する第三弾。奈緒崎の元カノが遭遇した消失事件を巡る想い、殺人事件の容疑者に仕立て上げられた奈緒崎、そして嗄井戸が引きこもるきっかけとなった事件の真相。何ともやりきれない事件でしたけど、作中で語られる薀蓄と嗄井戸の味方でいることを選んだ奈緒崎の奮闘と友情、現実を超える虚構という形で映画の可能性を提示してみせた結末には心に響くものがありました。次回作も期待しています。

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