Books

文学的商品学

斎藤美奈子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314009584
ISBN 10 : 4314009586
Format
Books
Release Date
February/2004
Japan

Content Description

商品情報を読むように小説を読んでみよう。庄司薫から渡辺淳一まで、のべ70人の82作品を、9つのテーマで自在に読み解く痛快無比の文芸評論。こんな読み方があったのかと納得の1冊。

【著者紹介】
斎藤美奈子 : 1956年新潟県生まれ。成城大学経済学部卒業。文芸評論家。著書に『文章読本さん江』(筑摩書房、第1回小林秀雄賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ばりぼー

    「日本の現代文学がモノ(やや高級ないいかたをすれば消費財)をどう描いているかを観察してみよう」というコンセプトで、あえてストーリーを追わずに徹底して細部にこだわった痛快な文芸評論。例えば「飽食の時代のフード小説」では、「食べ物は(性的な)記憶の再生装置」であり、「暗喩はもっとも手軽に『文学らしさ』を演出する方法」であるが故に、「料理とは人生である」などとくくると、通俗的な人生論好きな読者には喜ばれるだろうが陳腐化は免れず、「文学は暗喩から腐っていく」なんていう容赦のない指摘も。刺激に満ちたピリ辛本です。

  • おかむら

    小説の細部(ファッション風俗食べ物など)に着目した文芸評論。渡辺淳一の「失楽園」が「服がダサい」とバッサリひどい言われようで楽しい! あとホテルの章も楽しい。むしろ読みたくなりました平岩弓枝の「花ホテル」。ところでこの本図書館で借りたのですが、わりとすごい乱丁本(出だしから頁が飛んでて、途中に挟まってた)で驚いたよ。2004年の本なのに、なぜ今まで誰も図書館員さんに指摘しなかったのか謎。つーか私ももしかしたらブックポストにそのまま返しちゃうかもしれんが。いやいややはり言っとかないといかん。

  • 空箱零士

    作品に出てくるモノを描写する文章から小説を読み解いていこうという一冊。小説でファッションを書くことの難しさや、バンドやバイク、野球の書き方から見えてくる物語の構造、衣食住の書き方に作者のセンスが露骨に出てくる点など、書き手として軽視出来ない観点ということがよく分かる。淀みない物語を書こうが、流麗に心情を書こうが、さりげないところから、その作者の性根が伝わってしまうものなのだ。たかがデティール、されどデティール、ここを疎かにすると、想像以上にデカイしっぺ返しが返ってくる(哀れみの目で『失楽園』を見ながら)。

  • へたれのけい

    またまた手にしてしまった「斎藤美奈子」。そう簡単には消化できません。いや、きっとお腹を壊します。正露丸の瓶を片手に読むのが賢明か。…でも読みたくなるんです。

  • Mimi Ichinohe

    「ここんところのお洋服の書きっぷりは、すげえ気合いが入ってんな」と感じて小説の感動を味わう著者が、小説の「部分」の面白みを紹介してくれています。読みたくなる本がたくさん増えました。金井恵美子『恋愛太平記』のひな祭りの描写のピックアップがすごいですし、村上龍『料理料理小説集』はさっそく購入しました。《貧乏》に焦点を当てた章では、登場人物の語りや行動を通して、自覚的または無自覚に貧乏と感じていることを浮き立たせる小説の面白さを書いていて、小説の中の人は生きているんだと思わせてくれました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items