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ラスト1行でわかる名作300選

斎藤美奈子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058813
ISBN 10 : 4120058816
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

有名な書き出しは数々あれど、さてラストは?
古今東西の名作300冊を斬新な視点で読み解く、楽しくてタメになる丸わかり文学案内。

漱石の『吾輩は猫である』や、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の驚愕のラストとは? 
時代を越えて愛されながら、意外と知られていない名作のエンディング。世界の文学300冊をお尻の一文から解説しつつ、文豪たちのセンスや生き方を鋭く批評する。
斎藤美奈子流・切れ味抜群のブックガイド!
さて、以下はなんの作品のラスト一行でしょう?

「‥‥ったく、‥‥この、未熟者めが!」
「自由というのは、もはや、不自由の反対語ではないのです。」
「下痢はとうとう止まらず、汽車に乗ってからも続いていた」

『名作うしろ読み』&『吾輩はライ麦畑の青い鳥-名作うしろ読み』を合本し、新たな書き下ろし24本を加えた完全版。

【著者紹介】
斎藤美奈子 : 1956年新潟県生まれ。児童書等の編集者を経て、94年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。以後、各紙誌で文芸評論や書評を執筆。2002年『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    流石に斎藤さん、面白いことを考えるなあ。各ページ毎に、最後の一行、著者・作品名、あらすじ・解説が収録される。オシリの一行だけから題名を推理しながら読むが、殆んど正解できない。冒頭文ならもっと正答率は上がるのに…。上流社会を描く「細雪」の最後が「下痢はとうとうその日も止まらず、汽車に乗ってからもまだ続いていた。」だったとは…。斎藤さん「やっぱ谷崎変態だわ」。既読本も未読本も、斎藤さんの解説が面白くて十分楽しめる。ユニークな企画だが、あとがきの「「着地がみごと決まって拍手喝采」な作品はむしろ少ない」が結論か。

  • 明るい表通りで🎶

    古典、日本、世界、ノンフィクションなどなど名作300選のラスト一行を解説する文芸批評家の斎藤美奈子さんの著作。過去自分が読んだ本も、まだ読んでない本も、いろいろ。読んだ本も、ラスト一行の記憶も無いものばかり。改めて知る新鮮さ。また、読み直したくなったり、新たに読みたくなった。歴史に耐えうる名作ばかり。

  • メタボン

    ☆☆☆★ まず驚くのはここで紹介されている本を筆者はすべて読んでいるということ。ラストの一文が印象に残る本はやはり良い。また積読本が増えてしまった。

  • くさてる

    明治の「浮雲」から平成の「失楽園」、「ハムレット」から「マディソン郡の橋」、ノンフィクションまで、過去の名作をラストの1行を引用し、解説した一冊。作品のあらすじや概要が読みやすくまとまっていて、ブックガイドとして面白かった。けど、著者によるツッコミというかサゲというか、毒舌的ユーモアを狙ったであろう落ちの一言に古さを感じました。あー、こういうまぜっかえしが鋭いとか面白いとか思ってた時期があったよなー……という感じ。作品紹介自体は良かったんですけど……

  • ふう

    抜群の面白さ。斉藤さんならではの鋭い舌鋒を楽しみつつ、読みたい本が次々増えていく。かと思えば読みたかった本が候補から抜けることも。300冊のチョイスがまた絶妙。

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