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イルカと否定神学 対話ごときでなぜ回復が起こるのか シリーズ ケアをひらく

斎藤環

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784260057356
ISBN 10 : 4260057359
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

――なぜ対話するだけで、これほどの変化が生ずるのだろう。
――なぜこんな「ふつうのこと」で、回復が起きてしまうのだろう。
ラカン、ベイトソン、バフチン、レイコフ、中井久夫‥‥
著者の全キャリアを支えてきた思想を総動員して、
この哲学的疑問に真正面から答えた渾身の一冊。
こうして対話という魔法はゆっくりとその全貌を現しはじめた。
この魔法のすばらしさは、謎が解けても効くことである。

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【オープンダイアローグは、一対一ではなく n対nの治療関係】物事を「小難しく」考えたい人間を自認する著者が、ラカン・ベイトソン・バフチン・レイコフ・中井久夫など著者を支える思想家を動員し、「なぜ対話するだけで回復が起きてしまうのか」という疑問に真正面から答えた書。巻末に、引用・参考文献。<オープンダイアローグとの出会いをきっかけに四半世紀前のデビュー作の伏線をようやく回収できた/臨床経験を通じてベイトソニアンとしての自分を鍛え、批評活動を通じてラカニアン的な否定神学のセンスを維持してきたともいえる>と。⇒

  • ころこ

    数年前にオープンダイアローグといいはじめ、今までの精神分析が家父長的、抑圧的、構造的でモノローグという批判に突然の宗旨替えに驚いた。いい感じの言葉が並び、時代の追い風に乗った物言いに釈然としない感想を持った。本書は精神分析とオープンダイアローグを理論的につなげ、現在取り組んでいることは今までの仕事の延長にあり、それまでの問題点を克服していることを証明する本だ。第1節で精神分析の代表である否定神学を、第2節で構造に代わってプロセスを、第3章では言語のみでなく身体性のある言語を、そして第4節で著者の理論が展開

  • ばんだねいっぺい

    〜というわけでオープンダイアローグはいいよということ。何派かに関わらず、一戦級の人の本を読むと近いような心構えや技法があったような気がする。理論的に体系化されると、より多くの人が実践できるので、このような本が書かれて広く読まれることは、とても大切なことだ。

  • かふ

    精神分析が言語学と隣接するのは隠喩がAIには理解出来ないということからディックの小説とか想像して、彼の小説(SF)とか否定神学的になるというような、どこかで懐疑論でも最終的に信じるものがなければコミニケーションは続かない。それは最終的には死なのだがそれを超越したものがあると信じて対話を続けていくとお互いに理解可能なものが見えてくるというような。逆に言語が病を引き起こすトラウマは身体的な問題(ダブルバインド)とか。AIにダブルバインドがないのは身体がないから?それは他者性ということなのかもしれない。

  • Y.Yokota

    いろいろ可能性を広げてくれる言説がたくさんあった。「ひきこもりの支援においては就労や社会参加を目標とするべきではない、というものがあります。」繰り返し説かれていることだと思うけど、自分の中で結構大事なことなので改めて意識する。依存症にも触れているが、先日読んだ横道誠さんと松本俊彦さんの本にもある通り、酒・タバコ・薬物、また自傷行為なども同様という意識も重要と改めて感じる。もう一つ、この本の主題である対話による回復についても、治療を目指さずに対話の継続を目指す、結果治癒するという逆説について、思ったことは↓

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