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キャラクタ-精神分析 マンガ・文学・日本人

斎藤環(精神科医)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480842954
ISBN 10 : 4480842950
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

涼宮ハルヒ、多重人格、いじられキャラ、サンリオキャラ、Twitter、初音ミク、AKB48…。キャラとは何か。キャラ文化の諸相を横断し、究極の定義を与える。10年代の批評言語を刷新する画期的論考。

【著者紹介】
斎藤環 : 1961年生まれ。筑波大学医学部研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析、「ひきこもり」問題の治療・支援ならびに啓蒙活動。漫画・映画等のサブカルチャー愛好家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • マエダ

    「ひきこもり系」と「自分探し系」の2つのモード分類した考えかたのところが面白い。 ミッキーやキティを用いた説明は分かりやすいが後半オタクが強いところは説明が入ってこなかった。

  • スノーマン

    賢い脳みそがあれば、もっと面白く読めただろう。一部漫画や小説、ゆるキャラに関する部分は興味深く読めた。クラスやグループでキャラ被りしないよう空気を読む若者も多いと言われれば、確かに朝井リョウの小説とかに出てきそうな話。キャラに囚われ過ぎて言動まで制限してしまうとなれば悩ましい。大人になってみれば、相手によって態度を変えることは決しておかしくもないしむしろ普通にしていること。義母に対するキャラ、友達に見せる顔と、妹と話す時の素の低い声は明らかに違うもの(笑)うまく付き合っていきたいな。

  • ヤギ郎

    著者『戦闘美少女の精神分析』の議論を拡張し、また補完する一冊。とても勉強になった。サブカルは「キャラ」消費で成り立っているといっても過言ではない。オタクたちが「萌える」、「キャラ」というものは何なのか。「キャラクター」との違いを見つめながら、「キャラ」にまつわる精神分析をおこなう。『戦闘美少女の精神分析』は2000年に発表され、本書は2011年に発表された。筆者自身の「ゼロ年代サブカル論の総まとめ」が詰まった本なのかもしれない。

  • 白義

    ここ十年のキャラ/キャラクター論の中間まとめ的な本。学校でのスクールカースト、キャラ化する若者からサブカル、文学にラノベまで、該博な知識で整理している。キャラの想像力が今後ますます前傾化するだろう時代において、西尾維新らキャラクター小説、ライトノベルを読み解く入門啓蒙書としても使える。この啓蒙書っぽさは斎藤環が完全なオタクではないところ(例えば斎藤環は二次元美少女キャラクターでは「抜けない」そうな)にあるんだと思う。中間に位置する観察者として知識とスタンスを普及するのに向いているのだろう

  • てん

    キャラのメリットはコミュニケーションが円滑になること。相手のキャラが分かればコミュニケーションのモードが自動的に決まる。デメリットはいじめ関係に繋がりやすいこと。学校は閉鎖的な空間で、生徒たちは様々なキャラを演じている。誰かが命令しているわけではなく空気がそうさせる。けど、周りから付けられた不思議ちゃんキャラやとか毒舌キャラと、本当の自分のと間に溝ができて悩んでしまうケースも多い。"キャラ"に関する小説が紹介されていた『平成マシンガンズ』『野ブタ。をプロデュース』『りはめより100倍恐ろしい』も読みたい。

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