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原発依存の精神構造 日本人はなぜ原子力が「好き」なのか

斎藤環(精神科医)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103140528
ISBN 10 : 4103140526
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

こころに刻まれた“トラウマ”、日本人の心に潜む奇妙な共依存関係の正体。精神科医による、まったく新しい脱原発論。

目次 : 被災した時間/ 未来は今/ 追悼と確率/ 反象徴と“反復”/ 換喩化のドライブ/ リスクと贈与/ 核と原子力―両価性の起源/ 創造的回復は可能か?

【著者紹介】
斎藤環 : 1961年、岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学研究科博士課程修了。爽風会佐々木病院診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析、「ひきこもり」の治療・支援ならびに啓蒙活動。文学、映画、美術、漫画など幅広いジャンルで批評活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ

    原発は過去の失敗だとして、普通はうつ病が多くなったことに着目するのが普通でしょう。ところが、原発の測定不可能な潜在性は、不確実な未来を否応なく志向してしまうとして、未来志向にもっていきます。原発の潜在性はひとまず肯定を、予防可能だった原発事故の実在性には否定で向き合わないと回復できないと、分かりにくい論理で説明します。ある出来事に対して、その意味を探るというのが著者の文筆業に対する態度です。時として、著者が何かに専心するときは、ベクトルが明確に決まっているために、かえって論のキレが落ちる逆説があります。

  • 向う岸

    震災及び原発事故以降、僕が考えていたことを強化し疑問に解答を与えてくれた本。人生は確率的に過ぎないこと、象徴化することで思考停止してしまう危険性、半永久的に続く危険からどう距離をとって、かつどう向き合うか。どの内容についても納得出来た。ようやくこういう本に出会えたという喜び。

  • 飯田一史

    こんなタイトルだが文芸誌連載なのでトピックは純文学と思想について。なかなか面白かったが、311の象徴化や絆、がんばろう東北的な安易な物語化に対して換喩と手近にあるものをとにかく使うブリコラージュを称揚する斎藤に対し、でもそれ爆発した原発に消防車で放水したり、汚染水を紙おむつで吸収しようって発想といっしょで全然抵抗にならないでしょ、って山城むつみ氏が書評でツッコミ入れててごもっともだと思った。時間感覚がおかしくなったという話がいちばん震災後文学を考える上では重要かと。いろんな作家も同じことを言ってる。

  • madofrapunzel

    ★★★☆☆ あまり集中してペラペラ読む気になれず、第三章まで。「被災した時間」はいい文章だと思った。木村敏氏の3つの分類を照らし合わせているところやドゥルーズ論は参考になりました☆彡

  • おさむ

    毎日新聞のコラムのようにわかりやすいのかと思いきや、難解な精神医学本でした。唯一分かりやすかったのは、8章。鉄腕アトム、ドラえもん、サイボーグ009、仮面ライダーV3、ジャイアントロボ、そしてガンダム。みーんな、原子力が動力だったことに愕然。知らず知らずのうちに、私たち(子どもたち)は原子力のポジティブイメージをすり込まれていたんですね。「核の落とし子」、ゴジラ・シリーズが回を追うごとに変遷したのも、日本の社会・経済の変化の反映なんですね。いずれも意識しなければ、見過ごしてしまうところでした。

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