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ISBN 10 : 4041118492
Content Description
異常気象、疫病の流行や戦争…世界が危機に瀕する今、私たちは誰も取り残すことなく、これらの問題を解決するための道筋を探さなくてはならない。資本主義の暴力性や破壊性を正確に認識し、その上で、資本主義とは異なる新しい社会システムを構想すること。『資本論』を記したカール・マルクスの、生前未刊行のノートからエコロジーの思想を汲み取り分析する。ドイッチャー記念賞受賞作。スラヴォイ・ジジェクの解説も収録。
目次 : 第1部 経済学批判とエコロジー(労働の疎外から自然の疎外へ/ 物質代謝論の系譜学)/ 第2部 『資本論』と物質代謝の亀裂(物質代謝論としての『資本論』/ 近代農業批判と抜粋ノート)/ 第3部 晩期マルクスの物質代謝論へ(エコロジーノートと物質代謝論の新地平/ 利潤、弾力性、自然/ マルクスとエンゲルスの知的関係とエコロジー)
【著者紹介】
斎藤幸平 : 1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。『Karl Marx’s Ecosocialism』(邦訳『大洪水の前に』角川ソフィア文庫)によって権威あるドイッチャー記念賞を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界9ヶ国語で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって日本学術振興会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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