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「毒親」の子どもたちへ

斎藤学

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784895958745
ISBN 10 : 4895958744
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2015
Japan

Content Description

目次 : 第1章 「毒親論」の限界(「毒親論」という宿命論/ ACの原点と共依存 ほか)/ 第2章 全ての親は「毒親」?(「毒親」と非難される4タイプ/ いい親は死んだ親 ほか)/ 第3章 「毒親論」を手放してどこへ向かうのか(対人関係の改善がひとつのゴール/ その先にある親子関係の再構築 ほか)/ 第4章 他人とともに現実を生きる(心のことを考えすぎない/ 症状を趣味に変えていく ほか)/ 第5章 あなたの人格、あなたの運命は変えられる(パーソナリティは変えられる/ 戒飭される理由 ほか)

【著者紹介】
斎藤学 : 1941年生まれ、精神科医。慶應義塾大学医学部卒業後、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員などを経て、95年にさいとうクリニック、家族機能研究所を設立。摂食障害やアルコール中毒などの嗜癖(依存症)および、家族の機能不全に関する研究の第一人者として、日本嗜癖行動学会理事長などを務める。日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン(JUST)ほか、数多くの自助グループを支援し、各地で講演やワークショップなどを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • *すずらん*

    似非毒親の子供達が読んだらさぞ憤慨するだろう。それは著者の論理が真実だから。毒親を声高に叫ぶ内は一つも進歩しない。不甲斐ない自分の責任を、全て親のせいに出来るからです。著者は過去を踏まえて前に進む事だけを考えています。過去の酷い有様は分かった。で、これからどうする?と未来の在り方を問います。その時この毒親論は非常に妨げになるのです。毒親論に限らず、精神疾患の医療化は極めて問題だと思います。毒親、それは自分の内なる懲罰感情が産んだ姿無き者。親と立ち向かうのではなく、鏡の中の自分と対峙しなくてはならないのです

  • みゃーこ

    「AC論」が「毒親糾弾ブーム」というところで、収束してしまう理由は何だろうかと言うかねてからの疑問が本書の執筆の原動力と言う筆者に共鳴する。毒親」という概念はAC論からの派生物の一つで、ACとはもともとアルコール依存症の問題を抱えた親たちからの受難と言うことを前提にしているところから「毒親論」の登場は当然だったのだが。以前岡田尊司著の『母という病』で感じた矛盾がまさにそれであること、本書を通して言語化され明瞭になった独立宣言の目的で確立された概念であったはずの概念が自己憐憫、自罰、他罰感情にとらわれず、A

  • とよぽん

    子供を自分の思い通りに支配する親、子供に無関心で放任している親、子供を虐待する親。いろいろな親がいるが、自分が何かに行き詰まったときや苦しい状況のとき、それを「親が悪いから」と、親のせいにするのは何の解決にもならない。筆者は、「毒親」にとらわれている子供がその先へ前進する手がかりを示唆している。「自立とはひとりで生きられるようになることではありません。他人と関係を結び、一緒に生きられるようになることです。」と述べられた「自立」の解釈に、本当にそうだと思った。それにしても、生きづらい世の中になったものだ。

  • ベランダ

    図書館本。斎藤先生が、毒親論を「暴力的な断定」とか「(毒親育ちを嘆く人に)ひとこと言わせていただいていいですか?」と?!依存症や鬱のぐちゃぐちゃの中にいる人は反発したくなる気がします。私も最近は毒親に縛られてたら自分の人生生きられないからもういいや!!と思えるようになりました。‥でも、この本みたいに書かれるとカチンとくるかも。毒親は毒親ですよね!毒親って呼んでいいでしょ?うまくいかない時や現実を否認する時の言い訳に使ってきたわけじゃない。無意識的であってもそうではないと思っています。

  • きんぎょっち

    自分の人生のマイナス収支を「ぜんぶ毒親のせい」とする他責の人には、私もうんざりしていました。「自分は毒親の子」を出発点にどう生きて行くかが大切、と斎藤先生は繰り返し説きます。それが自分の人生を生きる事だと、私も思います。なので「ふむふむその通り」と特に目新しさはなく読みましたが、夏目漱石の「明暗」を取り上げた最終章は面白かったです。うつ病と言われていたけれど実はACだった漱石が、ではACはどう生きるかの答えを描こうとした作品だったのですね。絶筆は残念ですが、だからこそ読者がその先を解く楽しみもありますね。

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