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到達不能極

斉藤詠一

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065130605
ISBN 10 : 4065130603
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan

Content Description

二〇一八年、遊覧飛行中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。一九四五年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチス・ドイツの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。現在と過去、二つの物語が交錯するとき、極寒の地に隠された“災厄”と“秘密”が目を覚ます!第64回江戸川乱歩賞受賞作。

【著者紹介】
斉藤詠一 : 1973年東京都生まれ。千葉大学理学部物理学科卒業。2018年、『到達不能極』で第64回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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設定や構成力は素晴らしい。前半部、事件ら...

投稿日:2018/12/13 (木)

設定や構成力は素晴らしい。前半部、事件らしい事件が起きないままに読ませる文章力も持っている。しかし、後半になると先が読めると言うか、興をそがれると言うか、物足りなくなる。 キーとなる人物についても、難なく想像できて、驚きがない。 巻末に掲載された選評にも、SF部分の弱さが指摘されているが、同感である。 ヒロイン像は素晴らしいのだが、星野信之との心のつながりが出来ていく過程もイマイチ。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    毎年、江戸川乱歩賞受賞作を愉しみにしています。今回は、純粋ミステリではなく、南極を舞台にしたスケールの大きいSF歴史冒険恋愛ミステリでした。荒削りの所もありますが、今後に期待したいと思います。五大陸は制覇しているので、何時か南極大陸に行ってみたいなぁ。

  • しんたろー

    斉藤詠一さん初読み。江戸川乱歩賞受賞作のデビュー作だが 推理小説的要素は薄いのでミステリを期待してはいけない。SFとしては手塚治虫さん+大友克洋さんの漫画のようで、抜群に面白く感じた。南極を舞台に第二次大戦中と現代が交錯する物語は根底にラブストーリーを置きながらサスペンスフルに展開してグイグイ読ませる。ドイツ軍将校や日本人機長らに涙も誘われた。所々に「それって可能なの?それは強引でしょ!」と思う突っ込みどころはあるが、読み易い文章で時代を行き来する話を楽しませる筆力は先々も期待できる作家さんだと思った。

  • おしゃべりメガネ

    久しぶりの江戸川乱歩賞作品です。前回は受賞作なしでしたが、今回は本作が受賞となりました。しかし、正直本作の受賞には、あくまで個人的には少し疑問が残ります。南極の『到達不能極』という基地を舞台に繰り広げられるミステリーというよりは、結構SF要素が濃い内容でした。巻末にある選評も皆さん、少し厳しめの意見が多いのも納得です。しかし、なんだかんだ乱歩賞作品なので、グイグイと読ませる筆力はしっかりと保たれ、イッキ読みは達成されました。過去と現在の話を交互に繰り返す展開が良かったです。今後の作品に期待したいですね。

  • モルク

    南極ツァーの乗客をのせた飛行機が原因不明のシステム障害により南極大陸に不時着する。そこに南極観測隊、さらには第二次大戦中の日本兵と使命をおびたドイツ人少女との淡い恋を織り混ぜ、この3つを同時進行させながら密接に絡んでくる。この展開に引き込まれ、読みやすく文章もうまい。ただ、SFとしてはちょっと古くさい感じがするのが少し残念。江戸川乱歩賞の授賞作品であるが、私はこの賞とは相性がいいらしい。

  • みかん🍊

    南極を飛行機から見るツアーにコンダクターとして同乗した拓海だったが通信機能のシステムダウンで南極に不時着してしまう、乗客で南極に来た事があるというベイカーと今は使用されていない「到達不能極」の基地へ物資を求めて行くことになる、1945年の過去と現在が交差し秘密が明かされて行く、−50度の南極の世界には寒いから行きたくないような見てみたいような未知の場所である、普通に昭和基地とかあって探索されてはいるが実は雪原の世界に隠されている秘密があるのかもしれない、壮大なSFロマン面白かったです。

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