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ISBN 10 : 4000265016
Content Description
事件の被疑者・被告人の自白や、被害者・目撃者たちの証言、いわゆる「供述証拠」は、裁判の有力な決め手となる一方、数々の冤罪を惹き起こす温床にもなってきた。いま、「取調べの可視化」が進み、裁判員裁判も行われるなかで、どのような課題が生じているか。従来の法実務の到達点と限界を見据えたうえで、心理学の知見も取り入れながら、具体的なケースに即して「供述の問題」を考える。
目次 : 1 問題としての「供述」(法の視点から「供述問題」を考える/ 任意性・信用性判断の到達点とその限界/ 供述分析と心理学的合理性/ 供述採取過程の可視化と犯罪の証明)/ 2 供述はどこまで正確か(虚偽自白はどのようにして生じるのか/ 間違った目撃・被害者供述はどのように生じるのか/ なぜ無実の供述が軽視されるのか―「不自然・不合理」判断の闇/ 訴訟能力が疑われる人々の語りをどう読むか―訴訟能力の鑑定と供述分析と本人の意志尊重と)/ 3 供述から何を読み取ることができるか(供述分析―体験者の語りと非体験者の語りを判別する/ 供述の信用性判断と供述者の心理特性/ コミュニケーション分析―やり取りに現われる体験性/非体験性/ 供述の危険性をどのように伝えるか―裁判員裁判における専門家証人/ コンピュータを用いた供述の可視化とその分析)
【著者紹介】
浜田寿美男 : 1947年生。立命館大学特別招聘教授、奈良女子大学名誉教授。発達心理学・法心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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