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国を守る責任 Php新書

折木良一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569826240
ISBN 10 : 4569826245
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
July/2015
Japan

Content Description

戦後70年、わが国の安全保障が大きな転換点に立っている。集団的自衛権の行使は日本の防衛体制をいかに変えるのか。なぜかくも自衛隊へのアレルギーは激しいのか…。「軍国主義化」という批判を聞くたび、やるせない思いにかられた元最高幹部が口を開いた。北朝鮮のミサイル発射実験、中国漁船衝突事件、そして東日本大震災。国家の防衛を一手に担った折木氏は「脅威の質」がどう変化し、何をすれば日本を守り抜けるとみているのか。「逆さ地図」の解析から日米同盟の展望まで当事者の視点を交えつつ、命を賭して国に尽くした男が語る「戦争と平和」の本質。

目次 : 第1章 わが国を取り巻く安全保障情勢の現在地/ 第2章 中国がいまほんとうに考えていること/ 第3章 軍事的視点から読み解く極東のパワーバランス/ 第4章 進化しつづける自衛隊の使命は何か/ 第5章 日本の戦略構築に不可欠な「アメリカ研究」/ 終章 戦後七十年、「真の自立」へと歩を進めよ

【著者紹介】
折木良一 : 1950年熊本県生まれ。第3代統合幕僚長。72年防衛大学校(第16期)卒業後、陸上自衛隊に入隊。97年陸将補、2003年陸将・第九師団長、04年陸上幕僚副長、07年第30代陸上幕僚長、09年第3代統合幕僚長。12年に退官後、防衛省顧問、防衛大臣補佐官(野田政権、第二次安倍政権)などを歴任。11年の東日本大震災では災害出動に尽力。12年アメリカ政府から四度目のリージョン・オブ・メリット(士官級勲功章)を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • onasu

    普段は「国」なんて、税金を取った挙げ句、無駄遣いばかりしやがって、くらいにしか思わないが、崩壊状態のイラクやシリア、自由が制限されている近隣国の状況を聞くと、現状では民主主義の「国」てのが、一番基礎の必要不可欠な枠組みだと気付かざるをえない。  そして、そういう大事なものを守るのは、当然私たちだし、私たちはそれだけの能力も有している。その辺りを人任せにせず、もう少し我が事として考えるようにせねば。  自衛隊元最高幹部が自らの思いを少しでも、という本書。やや散漫な印象はあるが、意気込みには敬意を表したい。

  • ひろし

    陸海空の幕僚長の上に立つ、制服組のトップである元統合幕僚長が安全保障、自衛隊について語ってくれている。日本の現状を知り、アジア・中東・EUの情勢を知り、同盟国であるアメリカを知る。その上で相手の立場になって考えることによって見えてくる事実を積み上げて議論することが大事とのこと。パワーを無視し、世界情勢を知ろうともしない人が雰囲気で大声を張り上げている今の日本の現状に改めて危機感を覚えた。とても分かりやすく、読みやすいので安保についてちょっと考えてみようかなと思われた方にはちょうどいいかと。

  • 白義

    東日本大震災でも活躍した元統幕長が語る、トータルな日本の安全保障の現状と課題を示した一冊。中国の長期的な海洋進出、急激な海軍力の増大、火薬庫としての朝鮮半島などリスクが高まり続ける極東情勢を整理し、基礎的な安全保障思想の確立、国際協力、国民により愛され、機能する自衛隊のあり方など今後重要性を増す分野をさすがに深い見識で論じていてこの分野の新書としてはかなり出来が良い。中国中心の地図から見た日本列島の位置、シーレーンの要となるチョークポイントの配置などから見ても対中国戦略のあり方は長期的に最重要となりそうだ

  • おっくー

    本屋で見かけて購入した本。現在の日本の安全保障について書かれていた。朝鮮半島のはアジアの火薬庫と表現されており、先週の突発的な軍事衝突はかなり衝撃を受けた。やはり、正しく、安全保障を理解していない人たちの発言には矛盾しており、建設的な議論にならない。したがって、安全保障に興味を持ち、様々な人が勉強するべきだと思う。

  • ぷれば

    陸海空自衛官の最高位、統合幕僚長だった著書が語る国防。国内世論を二分し、戦争法案、軍靴の音がする等、連日批判にさらされながら成立した「集団的自衛権」。日米協力のあり方、安全保障の究極目標である自由度の確保、安倍政権の「積極的平和主義」の先にある「真の自立」など、200頁ほどの新書ながら、真摯かつ濃縮された国防論が詰まっている。背筋を伸ばして向かい合いたい良書。

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