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ISBN 10 : 4883035123
Content Description
エッリーコ・マラテスタを中心とするイタリア社会主義(アナキズム)史の膨大な史料・文献に基づく緻密な先駆的研究の上に、「構造的暴力」と「積極的平和」、世界システム論、フェミニズム、「萃点の移動」、「四十億年の私の生命」、禅の呼吸、エンパワメントとエクスポージャー、ロングハウスデモクラシー、身土不二など、多様な考え方と実践を取り込み構想された平和学の中で、「いまここ」の「方法」としてアナキズムが描き出される。
目次 : 第1部 地球市民の平和学(平和の方法としてのアナキズム―ひとつのデッサン/ 地球民主主義の芽/ 地球市民への道/ エンパワメントとエクスポージャーの平和学/ もう一つの世界を求めて/ “平和学”をめざして/ 補遺1 夢―少数民族の人権・エコロジーとアナキズム/ 補遺2 ユートピアの実験―モンテヴィデオにおける共同体)/ 第2部 ナポリ青年群像―エッリーコ・マラテスタ序章(南欧からの手紙 エッリーコ・マラテスタをめぐることども―一九七六年夏ミュンヘンにて/ 一八七一年ナポリ青年群像―エッリーコ・マラテスタ序章/ ナポリ“ラ・カムパーナ”考/ マテーゼ蜂起(一八七七年)とアンナ・イングレーゼのこと/ チェルノブイリの年に/ リビアとイタリア/ 女性・エコロジー・第三世界―南・北イタリアからの視点/ 反ファシズム青年群像素描―二〇世紀初頭のイタリア文化とグラムシ/ 第一次世界大戦とイタリアの戦後若者文化(一九一八‐一九二〇)/ ナポリ文書館生活素描/ マラテスタ研究をめぐる史料状況 素描(一八七一‐一八九一)/ 記憶の場 ヴェントテーネとサント・ステファノ/ 解題 戸田三三冬 その研究の軌跡―マラテスタ、アナキズム、そして平和学)
【著者紹介】
戸田三三冬 : 1933年〜2018年。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学(国際学修士)。2004年3月まで文教大学国際学部教授(在任中担当科目:国際学入門、国際関係論、ヨーロッパ地域研究、比較文明論など)。マラテスタ研究センターを主宰。専門分野:国際関係論、平和学、イタリア近現代史
田中ひかる : 1965年生。明治大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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