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仕事と江戸時代 武士・町人・百姓はどう働いたか ちくま新書

戸森麻衣子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480075970
ISBN 10 : 4480075976
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦国時代の終焉で、劇的な経済発展をした江戸時代。それを支える労働も多様になった。現代の働き方にも結びつくその変化を通して、江戸時代を捉えなおす。

【著者紹介】
戸森麻衣子 : 1975年生まれ。東京農業大学非常勤講師、早稲田大学エクステンションセンター講師。専門は日本近世史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    日本人の仕事と働き方に関するシステムは、江戸時代に形成されたことがわかる。戦乱が終わり武士の官僚化と人の移動の拡大が進むと、否応なく貨幣経済下で専門知識を持つ者が優遇される世になっていった。士農工商という身分制が成立し先祖の仕事を継ぐのが基本とされながら、能力により抜擢されたり遠方へ出稼ぎに行くにも珍しくなくなる。よく乗馬する武士に痔疾が多発し、過酷な生活から家出する商店奉公人が珍しくなく、女中奉公は女性の駆け込み寺的なセーフティネットだったなど初めて知った。働き方改革とは当時からの課題なのかもしれない。

  • きみたけ

    著者は、東京農業大学非常勤講師で早稲田大学エクステンションセンター講師の戸森麻衣子先生。産労総合研究所発行「賃金事情」誌における連載「江戸時代の雇用労働をひもとく」を再構築した一冊。江戸時代における社会的・経済的発展や貨幣制度の成熟を背景に多様化・細分化していった労働事情が、現代日本人の働き方の源流となっていると解説しています。特に農村における副業の多様性には驚きました。と同時に、苦しい生活を何とかしたいとの思いをひしひしと感じました。

  • ヒデキ

    出張へ行く電車の中で一気に読んでしまいました。 武士編は、あんまり興味なかったので時間かかりましたが、 庶民編になって一気にスピードアップしました。 今の正社員と非正規社員の姿が、こんな昔からあったのか とビックリするのと この時代で庶民の生活がどこまでできていたのか もっと知りたいと思いました

  • うえぽん

    日本近世史家が江戸期の職業や報酬についての雑誌連載をまとめた本。字数制限の下、一般読者向けに書かれており、簡明。派遣業に似た奉公人の斡旋業者や、Uberの様に馬を所持し輸送稼業で稼ぐ百姓の存在など、意外に現代との連続性を感じる部分もある。他方、奉公人が主人を基本的に訴えられないことや、遊女屋奉公では本人以外が一括して身代金を受け取っていたことなど、現代人には受け入れ難い規則や慣習も多い。幕末期には、幕府による専門知識を持つ藩士の登用や力量による昇進も行われたが、危機発生後の対応であり、遅すぎたのであろう。

  • よっち

    現代日本人の働き方の源流はどこにあるのか。当時の社会を形作った階層の働き方を丁寧に掘り起こしながら、仕事を軸に江戸時代を捉えなおす一冊。近世に至る過程で起きた働き方の変化と貨幣制度の発達、武家社会の階層構造と武士の仕事、旗本・御家人の給与生活、雇用労働者としての武家奉公人、専門知識を持つ武士たちの非正規登用、役所で働く武士の勤務条件、町人や百姓、女性の様々な働き方など、戦国時代の戦乱から解放されて、社会的・経済的発展や貨幣制度の成熟を背景に、多様化・細分化した江戸時代の労働事情はなかなか興味深かったです。

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