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戸坂潤セレクション 平凡社ライブラリー

戸坂潤

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582768633
ISBN 10 : 4582768636
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代の傾性と徹底的に闘い、敗戦6日前、長野刑務所で獄死した、戦前最大のマルクス主義哲学者。性格、時間、日常性、歴史、また自分一身とモラルなど独創的な原理論的把握から、西田・和辻批判、執筆禁止令直前の犀利でレトリカルな時評までこの唯物論哲学者を知る最良の入門書。

目次 : 「性格」概念の理論的使命―一つの計画に就いて/ 歴史と弁証法―形而上学的範疇は哲学的範疇ではない/ 日常性の原理と歴史的時間/ 「文献学」的哲学の批判/ 文化の科学的批判―特に国粋主義の批判のためのプラン/ 日本倫理学と人間学―和辻倫理学の社会的意義を分析する/ 偽装した近代的観念論―「解釈の哲学」を批判するための原理に就いて/ 「文学的自由主義」の特質―「自由主義者」の進歩性と反動性/ 批評に於ける文学・道徳・及び科学/ シェストフ的現象に就いて〔ほか〕

【著者紹介】
戸坂潤 : 1900年、東京市生まれ。京都帝国大学文学部哲学科卒業。同大学院進学。1932年、唯物論研究会の創立メンバーとなりこの会をリード、旺盛な言論活動を展開した。1945年8月9日、敗戦直前に長野刑務所で獄死

林淑美 : 1949年、東京生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。元立教大学教授。博士(文学)。専攻、日本近代文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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第2次大戦敗戦直前に獄死させられた著者は...

投稿日:2021/03/04 (木)

第2次大戦敗戦直前に獄死させられた著者は、敗戦直後に獄死した三木清と並んで、この戦争で結果的に抹殺された最高の知性を持った人であった。 敗戦を確信して、戦争終結後の自己の自由な活動を見据えて入獄しながら憤死した悲劇は痛ましい。彼の遺した文章は哲学にとどまらず、ジャーナリズムや芸能の考察等多岐にわたるが、残念ながら著作集や主著ともされる「日本イデオロギー論」は現在は品切れのようだ。浅薄な言動を弄ぶ言論人が重用される社会は古今東西変わらないので、彼の珠玉の知性の遺産は不滅である。せめてこの本だけでも、入手可能な状態が続きますように・・・。

トロ さん | 不明 | 不明

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