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22世紀の資本主義 文春新書

成田悠輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614745
ISBN 10 : 4166614746
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

お金の夢から醒めろ

株価も仮想通貨も過去最高値を更新、生成AIの猛威が眼前に立ち現れ、かつてなく資本主義が加速する時代。お金や市場経済はどこへ向かうのか?
 
この先数十年から百年かけて起きる経済、社会、世界の変容を大胆に素描。

人の体も心も商品化される超資本主義の行き着く果てに到来する「測れない経済」。そこに出現する「お金が消えてなくなったデータ資本主義」は人類の福音となるか?

現実とも虚構ともつかない未来像を立ち上げる経済学者・成田悠輔の本領発揮! 貯金と投資なんかで夢見てる場合じゃない。凝り固まった思考を叩き割る社会構想の誕生を目撃せよ。


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◆目次

はじめに
A. お金という(悪)夢
B. 忙しい読者のための要約
C. はじめに開き直っておきたいこと
第0章 泥だんごの思い出
第1章 暴走 すべてが資本主義になる

資本主義とは何か/寓話1:私は詐欺師/寓話2:金vs.株 /寓話3:売上ゼロの1兆円企業/寓話4:ブランドが世界を食べる/寓話5:0→4兆円→0/怪しい占い師としての資本主義/ 時間と意味の新大陸/計算・情報・物事/お祭り騒ぎのインターネット/サイコネティックスに向けて/ 存在のインターネット/アカシック・レコード、あるいは価値のカンブリア爆発/すべてが商品になり、すべてに値段がつく/ 来る来る詐欺を超えて:計算網産業革命

第2章 抗争 市場が国家を食い尽くす

お金とは何か /お金は意外に若く狭い/実態と記録/お金とデータのデッドヒート/デジタルでグローバルな村落経済/インフレとデータ/全員共通価格システムの崩壊/一物多価の万華鏡 /お金、その意味の変容/国家vs.市場の終焉 /官僚もネコでいい:市場原理主義的社会保障 /人間の証明:アナーキーでグローバルな /市場と国家の離婚と再婚/別の地球に移民する時代/退屈で、古く、汚く、遅い生身地球の管理人 /夜警国家ふたたび/国家から逃走する国家 /中毒者の沼 /測れない経済へ

第3章 構想 やがてお金は消えて無くなる

やっぱり猫が好き /「お金は諸悪の根源である」/招き猫と泥団子/経済はデータの変換である /データを食べる招き猫が経済を自動化する /資本主義からお金を抜く /泥団子ふたたび /「アートはお金になる」から「お金がアートになる」/お金で買えないものはない? ハイブランドふたたび /記憶としてのアートークン /エンデの遺言 /知らない幸福、測れない幸福 /貨幣発行自由化の極北 /贈与の解毒に向けて /データ自己破産とよみがえるお金/市場・国家・共同体のパッチワーク/稼ぐより踊れ

おわりに 22世紀の〇□主義へ
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【著者紹介】
成田悠輔 : 資本主義が大好きで大嫌い。専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多分野の学術誌・学会に研究を発表、多くの企業や自治体と共同事業を行う。東京大学卒業(最優等卒業論文に与えられる大内兵衛賞受賞)、マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.取得。昼はイェール大学助教授、夜は半熟仮想(株)代表など兼歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    人はお金という指標を発明することで、生産された物品を交換し社会と生活を成り立たせてきた。お金の扱い方を巡り資本主義と社会主義の経済学が生まれ、政治と結びつき動乱の20世紀を招いた。システム運営に失敗した社会主義は滅びたが、資本主義も格差や貧困による社会不安を拡大している。この状況を改善するため、万物のデータ化とアルゴリズムを活用したデジタル資本主義が浸透してお金の絶滅する世が来ると予測する。確かに国家と市場が存在するのに必要なコストは削減できるが、そんな事態を富と権力を求める人の本性が容認するのか疑問だ。

  • ねこ

    今年1番刺さった本!○□のメガネで時々テレビに出る東大主席卒でイェール大学教授や社長など多才な著者。22世紀のお話なので75年後以降のお話。…と思いきやそれは徐々に始まりつつある。しかも著者は堅実な予測であり突飛なSFではないと断言。それは、やがてお金は絶滅するという興味深い内容。お金の代わりになるのは個々人が行動によって蓄積されていく膨大なデータ。それをアルゴリズムが国家、共同体、市場も含めていい具合に連携させていく。他人への信頼は過去データとアルゴリズムが計算し担保する。…伊藤計劃の「ハーモニー」か?

  • KAZOO

    人気のある経済学者でご自分も事業を行っている方による今後の資本主義の世界がどのようになっていくかを論じられたものです。経済評論というよりも話し言葉で書かれている感じで読みやすいのですが理論的な裏付けが若干少ないのではないかという気がしました。この分野は興味があるので新書ではなくもう少し厚くしてもいいのではないかと思いました。わたしは嫌いではないのですがニュースショーで話されるような感じで若干好き嫌いがでてくる感じがします。

  • Kanonlicht

    『22世紀の民主主義』に続く第二弾。経済学者でデータサイエンティストの著者が、これからの経済の行く末を予測(妄想)。本来物々交換を記録する台帳から派生したものが「お金」であり、将来的に人の営みすべてがデータ化されるならば、その役割は消滅すると説く。その世界では社会との関わり方自体がモノやサービスへの対価となる。社会奉仕や知的生産活動そのものが何かと交換可能な価値を持つというと聞こえはいいけれど、それでみんながハッピーになる未来は想像できない。

  • まちゃ

    成田悠輔氏が思い描く民主主義、資本主義の先の社会、経済の変容。この先数十年から百年かけて起きる変化についてなど、なかなか考える機会がないので新鮮でした。人々のほぼ全ての行動履歴から望ましい資源配分や意思決定を行う「招き猫アルゴリズム」の例えは、面白い思考実験だと思いました。

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