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久保田万太郎の俳句 講談社文芸文庫

成瀬櫻桃子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065243008
ISBN 10 : 4065243009
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

神田川祭の中をながれけり 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり。若くして小説家・劇作家として大成した久保田万太郎は、十代で始めた句作を生涯続けた文人俳句の名手でもあった。本書は万太郎に師事し、後に万太郎が主宰した「春燈」を継承した俳人が、回想と交友、句作法を綴った名著であり、優れた万太郎俳句入門でもある。俳人協会評論賞受賞。

目次 : 第1章 人生流寓(総論篇)(俳人 久保田万太郎/ 久保田万太郎俳句の特徴/ 万太郎俳句序論)/ 第2章 影あってこその形(各論篇)(久保田万太郎俳句管見/ 久保田万太郎の私俳句/ 万太郎俳句と季語/ 俳諧苦―万太郎俳句の即興性と推敲/ 万太郎俳句の構造1―切字について ほか)

【著者紹介】
成瀬櫻桃子 : 1925・11・25〜2004・12・14、俳人。岐阜県生まれ。横浜高等工業学校(現・横浜国立大学理工学部)卒業。1940年頃より句作を始め、「馬酔木」、「寒雷」等に投句。46年、安住敦と大町糺が久保田万太郎を擁立して創刊した「春燈」に参加。久保田万太郎に師事、63年に万太郎逝去後、安住敦に師事。88年、安住敦逝去に伴い「春燈」主宰。73年、句集『風色』で第13回俳人協会賞、96年、『久保田万太郎の俳句』で第10回俳人協会評論賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ピンガペンギン

    久保田万太郎は小説・戯曲でも活躍したが、一番評価が高いのは俳人としてだという。万太郎の弟子で「春燈」を主宰した著者による本で、万太郎俳句の特徴、人生、交友関係(芥川龍之介、室生犀星ら)について知ることができた。万太郎は「見なくちゃ作っちゃいけませんか」という発言を戦後に住んだ鎌倉でしている。写生の俳句ではなく、心境の俳句を作った。彼にとっては、(小説などが建前であったのに対して)俳句は本音を出せるものであり、「心境小説の素」だった。芥川とは親友のような関係であった。晩年に一人息子に先立たれている。→

  • Eleanor

    死ぬほどテレ性なのがよく伝わってくる。 吟行にて見てないものでもバンバン句に入れてるのもぐっど。私も赤貝を喉に詰まらせて死にたい。

  • natsumi

    「絢爛たる枯淡」と評された万太郎の句の世界。冒頭の評論がとにかく素晴らしく、一俳人の人生を感じながら作品を鑑賞する妙のすべてが詰まっている。いのちのはてのうすあかり。

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