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日曜日 / 蜻蛉 生きものと子どもの小品集 中公文庫

志賀直哉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122071544
ISBN 10 : 4122071542
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“小説の神様”志賀直哉は、生きものや子どもを好んで書いた。写実に徹した描写が何気ない小さな姿に新鮮な輪郭を与え、世代を問わず親しめる普遍的な名品となって多く生み出された。それらの短篇を集めた『日曜日』『蜻蛉』を合本とし二十四篇を収録。巻末に網野菊「先生と生きもの」を付す。

【著者紹介】
志賀直哉 : 1883(明治16)年生まれ。学習院高等科卒業、東京帝国大学国文科中退。在学中に武者小路実篤、有島武郎、柳宗悦らと同人雑誌「白樺」を創刊。1949(昭和24)年、文化勲章受章。71(昭和46)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • りんだりん

    小さな頃縁側に座って、蟻が虫の死骸に群がり、踏み石の下に作っている巣に向って真っ直ぐに列をなして戦利品を持ち帰っている姿を飽きもせずにずっと眺めていたのを思い出す。そして、台所から砂糖粒を持ってきて「さあ、今日は宴だぞ」とばからりに巣の近くにこんもり盛って、今度はその砂糖に群がる蟻をみて一人悦に入っていたことも。 大人になるとそういう機会が失われる。いや、本当は目の前に転がっているのだが、それに気づいたり、立ち止まったりする余裕がないのだろう。 この小説はそれに近いことを追体験させてもらえる。★4

  • ポメ子

    志賀直哉の子供や、動物を主に題材にした短編集。有名な「小僧の神様」は、意外に短かったが、良い話で、内容も分かって良かった。「城の崎にて」は考えさせられた。動物の描写は、可哀想で読みづらいものが何編かあった。

  • フリウリ

    久しぶりに「城の崎にて」を読んだ。自分が死にそうになってからの死への洞察やら、他著への言及などがあって、めっちゃ難解な小説だと思った。「私小説」的に屈託を描いてはいるが、「死」という、ある意味で最も一般的な事象が屈託の対象なので、話が卑小にならない。子ども、動物、植物などの対象を取り上げることも、かえってなにか「精神の高さ」的なものが感じられてしまう。加えて、どんな作品も、最後の一節、キメの一言が妙に決まっている。なんとなく高潔。それは「小説の神様」ゆえですか。7

  • katashin86

    城崎温泉で「城の崎にて」を読みたくて、ほぼ再読と知りつつこちらの短編集を改めて購入。自分の子供のことを描いた小品がならんだあと、自分の子ども時代を回想する「母の死と新しい母」が強く印象に残った。

  • あきひと

    「日曜日」「小僧の神様」「城の崎にて」などの24篇の短編集。その多くは、作家の日常から見た子供や犬や家の周りに棲む生きものを写実的に写し取ったもの。 近所の小川でたなごを獲ったことや、かな蛇の卵がよく弾むことなど、子供の頃に自分で経験したことがフラッシュバックした。今はそんなことを経験できる環境にはないので、ある意味貴重な読書になりました。

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