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数学の流れ30講 下(20世紀数学の広がり)

志賀浩二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784254117486
ISBN 10 : 4254117485
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2009
Japan

Content Description

20世紀数学は多様性を増し、進むべき道や方向性は消え、かわりに数学の中に深さと広がりが現れてきた。20世紀数学の変貌はなぜ生じたのか、今後どう展開されるのか。数学の森の広がりを示す必読の書。

【著者紹介】
志賀浩二 : 1930年新潟市に生まれる。1955年東京大学大学院数物系数学科修士課程修了。現在、東京工業大学名誉教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 木村すらいむ

    以下は解釈。「数学の流れは、17Cから19Cの終わりに向けて順に、関数を分析する方法から、方法が適用できる場所へと進み、19C末Hilbertは数学自身の中に解決すべき問題を投げかけた。20Cになると、数学を支える概念として抽象空間を求め、それが方法をもたらすといった流れに変わった。」という感じか。 読み終えた頃には、ミレニアム問題に対する著者の考え”ヒルベルトの抱いていた数学の将来に向けての高い人間の理想は消えてしまったと感じた”に共感できる部分もあった。どうして消えたように感じたのかは謎のままだ。

  • 2n2n

    20世紀の数学を概観した一冊。全体的にかなり難しく、後半はほとんど理解できた自信がない。ただ、20世紀の数学を「ヨーロッパ数学からユダヤ数学への移行」と例え、ユダヤの思想について論じているところは興味深く思えた。

  • 松元大地

    面白くって一晩で読んでしまった。数学者の人物像が垣間見えて楽しい本です。

  • hidehi

    「ユダヤ数学」という呼び名が適切かどうかはわからないが、それまで個別の問題を追及してきて、それぞれ”幾何学”だったり”解析”だったりした個別の学問が、より抽象的な”数学”というひとつの学になっていく流れは理解できた。確かに、20世紀に入ってからの数学はそれまでにあった個別の学とは違う。新しい”概念の学”のようになってきているというのは納得できる。これがわからないと、現代数学とは何かふわふわした捉えどころのない、よくわからないものとしか思えないだろう。この巻だけ読んでも得るものがあると思う。

  • Steppenwolf

    G本当は評価する資格なしのため評価してはならないのかもしれない。20世紀の数学となると抽象性が増し更に難解な概念が登場する。要するに私は本書に書いてある数学を習っていないのである。書いてある定理一つをとっても理解できない上,これを証明するために具体的に積分や微分を必要とするかと想像もできない。特に18講以降字面のみを追った。このような事情を著者は後に知らされたのか大人のための数学というシリーズを書かれている。数学の流れ上中までは工学部出身者でも追えるかと思うが下は無理ではないか。

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