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タックス・ヘイブン 岩波新書

志賀桜

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004314172
ISBN 10 : 4004314178
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

税制の根幹を破壊する悪質な課税逃れ。そのカラクリの中心にあるのがタックス・ヘイブンだ。マネーの亡者が群れ蠢く、富を吸い込むブラックホール。市民の目の届かない場所で、税負担の公平を覆すさまざまな悪事が行われている。その知られざる実態を明らかにし、生活と経済へ及ぼす害悪に警鐘を鳴らす。

目次 : 序章 市民はこの実態を知らなくてよいのか/ 第1章 タックス・ヘイブンとは何か/ 第2章 逃げる富裕層/ 第3章 逃がす企業/ 第4章 黒い資金の洗浄装置/ 第5章 連続して襲来する金融危機/ 第6章 対抗策の模索/ 終章 税金は誰のためのものか

【著者紹介】
志賀櫻 : 1949年東京都生まれ。1970年司法試験合格、1971年東京大学法学部卒業、大蔵省入省。熊本国税局宮崎税務署長、在連合王国日本国大使館参事官、主税局国際租税課長兼OECD租税委員会日本国メンバー、主計局主計官をへて、1993年警察庁へ出向、岐阜県警察本部長、1998年金融監督庁国際担当参事官兼FSF日本国メンバー、特定金融情報管理官兼FATF日本国メンバー、2000年東京税関長、2002年財務省退官、2010‐12年政府税制調査会納税環境整備小委員会特別委員。現在、弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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東大法学部卒らしくタックスヘイブンの概要...

投稿日:2013/08/04 (日)

東大法学部卒らしくタックスヘイブンの概要の説明については詳しいが、具体的な手法はほとんど載っておらず、いかにも実務経験なしということが丸見えだ。 机上の空論に終始しつまらない内容。 筆者はグローバル企業を相手にしてる会計事務所などに勤務したことがあるのだろうか?

kei さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    前半はタックスヘイブンについてよくわかり、後半は著者の今までの経験に驚いた。こんな経験をした人が世の中にいるんだなと思った。

  • ゆかーん

    「パナマ文書」の情報漏えい。これによりタックスヘイブンの多くの企業名が明らかとなってしまいました。日本の企業も数多く掲載されていたことでしょう…。100億円上の資金を持つ高所得者たちが租税回避を企み、生まれたのがタックスヘイブン。ペーパーカンパニーを所有し、多くの資金を闇に葬るその手法は、世界各国で行われています。法律の穴を見つけ脱税しようとする、彼ら手口の一番の被害者は、中間層のサラリーマンです。自国の権益を守ろうとする、先進国経済の形を崩さなければ、タックスヘイブン退治の成功は難しそうです…。

  • Y2K☮

    タックスヘイブンに転居する、或いはペーパーカンパニーを作り、知的財産権などを移して在日本法人の利益を消す。これだけで日本の高い税金を回避できる。後ろ暗いカネをタックスヘイブンの銀行に預けると、秘密保護の厳しさ故にそこから先の動きを辿られずに済む=マネーロンダリングの温床。国外に逃れた膨大なカネはヘッジファンド等で複雑な金融商品に運用され、予期せぬ形で破綻して世界中に不況の連鎖。消費増税などでバカを見るのは真面目に働く中間層。法人税を下げて大企業に媚びるよりも日本国籍を持つ者の全世界所得に課税できる制度を。

  • リキヨシオ

    タックス・ヘイブンの3つの特徴は、1・まともな税制がない、2・固い秘密保持法制がある、3・金融規制やその他法規制が欠如している。そこで行われている悪事は、1・高額所得者や大企業による脱税や租税回避、2・マネーロンダリングやテロ資金への関与、3・巨額投機マネーによる世界経済の大規模な破壊。タックス・ヘイブンの真の問題は「秘密性」と「情報の不開示」にある。所得税制を強化するとさらに租税回避が増える…その分だけ負担する税金のシワ寄せは絶対にこちらに来る…それでもタックス・ヘイブン退治するのはとても難しい…

  • masabi

    タックス・ヘイブンに関する解説とタックス・ヘイブンを経由した金融危機や法の抜け穴を利用した事件の実態に触れる。タックス・ヘイブンの基準としては、税制の欠如、秘密保護法制、金融監督の欠如が挙げられる。タックス・ヘイブンは産業のない小国だけでなくロンドンやニューヨークなどの先進国にも存在することに驚く。新自由主義の展開と共にマーケットに膨大な資金が流入することでマネーゲーム、金融危機が頻発した。資金の流通経路にはやはりタックス・ヘイブンが存在している。

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