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雪の日にライオンを見に行く 文学の扉

志津栄子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065305119
ISBN 10 : 406530511X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぁ、父さんはどこにおるん?中国で生まれた唯人の父は、日本で家族をつくったが、唯人がおさないころに帰国してしまった。そんな唯人のクラスに、アズが転校してきたが、まったくとけこもうとせず…。―自分のふるさとや居場所と向き合う、ささやかな初雪のものがたり。第24回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。

【著者紹介】
志津栄子 : 2022年、「雪の日にライオンを見に行く」にて、第24回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ☆よいこ

    児童書。大阪の下町に住む唯人(ゆいと)は人見知りで、学校ではうまく喋ることができない。従兄(いとこ)の洋平(ようへい)を頼りにしていたけれど、5年生で初めて別々のクラスになってしまった。周りはみんな優しいけれど「唯人が感じていたのはやさしさの中の孤独。だれかに理解してもらえるとは思わなかった」転校してきたアズはいつもイライラしていたが、喋らない唯人にだけは不思議に素直になれた。アズは、天王寺動物園のひとりぼっちのライオンを親友と呼ぶ▽2023.1刊。良本。爽やかな読後感、高学年〜中学生向き

  • はるま

    図書館の新着コーナーに置いてあり手に取りました 素敵な装丁にちょっと不思議なファンタジーなタイトル(実際にこのタイトルのシーンが作品中に出てくるんですが、いいシーンでした)初読作家 本作は第み24回ちゅうでん児童文学大賞受賞作品(ちなみにちゅうでんとは,我が地方の中国電力ではなく,中部電力のことです)主人公の唯人は、引っ込み思案で人前でもあまり自己主張をすることもない男の子 そんな彼のクラスにちょっぴり似通って女の子 生島梓(アズ)が、転校生としてやってきて、彼女となら心を通わせるようになってきて 続く

  • マツユキ

    5年生の唯人は、イトコの洋平とクラスが離れてしまい、10月になっても、心細い思いをしていた。そんな時、転校してきた無愛想なアズが気になり…。クラスに馴染めない者同士、通じ合うものがあったんでしょうね。老人施設訪問に、縄跳び大会。トラブルを経て、クラスで活躍するようになる二人が頼もしい。ルーツに、親と、悩みはこれからも尽きないんだろうけど、明るく、爽やかなラストで良かったです。

  • 雪丸 風人

    主人公は引っ込み思案の小学5年生。徹底的に内向きだった彼が、人を寄せ付けない転校生の少女との関わりのなかで、他人を思いやる心を知り、気持ちを伝えることのよろこびに目覚めていきます。祖父が中国残留邦人だったことで、周囲とは異なる葛藤も抱え込んでいた少年の成長物語。弱気な自分のことで一杯一杯だった彼が、孤立へ一直線だった少女を気にかけ、ここぞというときに進み出るさまには目頭が熱くなりましたね。助けられてばかりだった少年が何をきっかけにどう変わっていくのか?ぜひ注目してください。(対象年齢は11歳以上かな?)

  • 遠い日

    小5の唯人は母とふたり暮らし。中国残留邦人だった祖父と兄とともに日本に来た父はふたりを置いて帰国してしまった。いとこの洋平一家の賑やかさを横目に、口の重い唯人の学校生活、転校生のアズとの関わりの中で少しずつ変わっていく。自信のなさが行動を抑制させる。そのジレンマから抜け出す小さなきっかけのいくつかが学校行事であることが、いいなと感じた。「そんな子がいてもええ」という温かな共通理解。ちょうどいい距離をみんなで探っていく。アズのバクハツをみんなで共有できるほどに。孤独を抱えながら、巣食われないように繋がる。

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