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煌 徳間文庫

志川節子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198944834
ISBN 10 : 4198944830
Format
Books
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

突然縁談を白紙に戻されたおりよ。相手は小間物屋「近江屋」の跡取り息子。それでもおりよと父は近江屋へつまみ細工の簪を納め続けていた。おりよは悔しさを押し殺し、手に残る感覚を頼りに仕事に没頭する。どうしてあたしだけ?そもそも視力を失ったのは、あの花火のせいだった―(「闇に咲く」)。三河、甲斐、長崎、長岡、江戸を舞台に、花火が織りなす人間模様を描いた珠玉の時代小説。

【著者紹介】
志川節子 : 1971年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、2003年「七転び」でオール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ドナルド@灯れ松明の火

    花火をモチーフにした人情ばなし短編集。志川さんなかなか上手いなぁ。 お薦め

  • のびすけ

    花火が織りなす6篇の人間模様。どの物語も含みを残す終わり方の余韻がいい。「闇に咲く」が一番お気に入り。花火の際の事故で視力を失った簪職人のおりよ。不自由ながら懸命に仕事に取り組み、自分自身と向き合うおりよの前向きな姿が心に響いた。あと、「雪の花道」の遊女たちが芸を競う遊女合戦がとても楽しく、雪の中の線香花火が印象的でした。

  • ごへいもち

    短編集、半分読んだところで全体的に暗い雰囲気が嫌になって挫折

  • Y.yamabuki

    場所も年代も違った六偏からなる短編集。1703年の吉田宿(三河)の旅籠「椿屋」から始まり、1732年の紙漉の市川大門(甲斐)、1776年の丸山遊廓(長崎)と数十年置きの物語が続き、最後が1823年、数代後の「椿屋」。手筒花火だったり、爆竹だったりと各々の土地の花火と供に描かれる。人々は、各々の思いを込めて打ち上げたり、眺めたり。土地の風情を背景に、しっとりと紡がれた良作。

  • たーくん

    簪職人のおりよは、突然許婚の新之助にそう告げられた。新之助は形がよく、おりよは目が見えないから。二人で歩いていると女たちの視線が痛い。どうして私だけこんなことに――。悔しさを押し殺し、手に残る感覚を頼りに仕事に没頭するおりよだったが……(「闇に咲く」)。物語の舞台は愛知、山梨、長崎、東京、新潟、そして愛知へ。のろし、弔い、には意味があるように、花火から生まれる時代小説もある。音をテーマにした五感に響く物語。遊女、船問屋、紙問屋、簪職人、花火師、旅籠屋……市井の人情を掬い取る、珠玉の時代小説。

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