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博覧男爵

志川節子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396636067
ISBN 10 : 4396636067
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

黒船の圧力おびただしい幕末。信州飯田で生まれ育った田中芳男は、巴里で行われる万国博覧会に幕府の一員として参加する機会を得た。その衝撃は大きく、諸外国に比して近代文化での著しい遅れを痛感する。軍事や産業を中心に明治維新が進む中、日の本が真の文明国になるためには、フランス随一の植物園ジャルダン・デ・プラントのような知の蓄積を創りたい。「己れに与えられた場で、為すべきことをまっとうする」ことを信条とする芳男は、同じ志をもつ町田久成や大久保利通らと挑戦し続け、現代の東京国立博物館や国立科学博物館、恩賜上野動物園等の礎を築いていく…。

【著者紹介】
志川節子 : 1971年、島根県生まれ。早稲田大学卒。2003年に「七転び」で第83回オール讀物新人賞を受賞。2009年に初単行本『手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩』を上梓する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    志川 節子も、田中 芳男の物語も初読です。私は平日上野経由で毎日通勤していますが、田中 芳男の功績がなければ、上野の博物館等は存在していなかったのかも知れません。 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/291284

  • ゆみねこ

    パリ万博に派遣され、幕末から明治の混乱期に日本に博物館を作るために生涯を全うした田中芳男。田中さんの博物館にた対する情熱が無かったら上野に動物園も博物館も無かったと思うと感慨深い。津田梅子の父・津田仙との交流も描かれ、渋沢篤太夫もちょっと登場。読みやすく面白かった。

  • trazom

    田中芳男の物語。博物館と言えば町田久成という印象だったが、「日本の博物館の父」は田中芳男だと言う。「日本で博物館を」という思いは同じでも、動植物園も備えた広大な施設をイメージした田中、古美術などの伝統を重視する町田、殖産興業に重きを置いた佐野常民たちの考え方が交錯する中、大久保利通の強い指導力で、上野の山を大博物館とする計画が実現するドラマである。史実を忠実に辿った小説で、劇的な面白さには欠けるが(小説的には、町田久成の波乱万丈の生涯の方が絶対に面白いと思う)、あえて田中に注目したのがミソかもしれない。

  • fwhd8325

    日本はこの時代がいちばん輝いていたように思います。新たに作り上げたものが多く、ここから現代へと続く歴史はとても面白いと思います。上野の動物園も博物館もよく知っていますが、その歴史は全く知りませんでした。国家が築かれていくその姿はワクワクします。

  • ぶんこ

    田中芳男が博物館の父と言われていることは、皆さんの感想で知りました。徳川幕府からパリ万博に派遣された芳男。そこでは幕府とは別に薩摩と佐賀藩が出展していたとは驚きでした。そこで知り合った薩摩の町田久成とで後の国立博物館を創り上げる。パリでは「博覧会とは互いの知恵や技量を教え合い、学び合う場だ。」と気付く。各々の持つ知恵や技量を自分だけのものとせず、子供も含めた多くの人に拡めようと決意する。そのための博物館。医者の家に生まれ、医学から派生した疑問から学びが多岐にわたる様子が興味深い。明治の人々に感謝。

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