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アンサンブル

志川節子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198657178
ISBN 10 : 4198657173
Format
Books
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十八歳で長野から出てきた中山晋平は、島村家の書生として「早稲田文学」の編輯補佐をしていた。しかし、師の抱月や編輯部員たちの文学談義はちんぷんかんぷん。知識も才能もない晋平は、どこか居心地の悪さを感じている。俳優養成所の設立、海外作品の翻訳・演出から新劇の発展に情熱を燃やす抱月に接するうち、晋平の心中に表現への希求が芽生えてきた。「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」「てるてる坊主」。100年経った今なお歌い継がれる名曲に秘められた想いとは。童謡「シャボン玉」発表から100年。作曲家・中山晋平知られざる波乱の人生。

【著者紹介】
志川節子 : 1971年島根県生まれ。早稲田大学卒業後、2003年「七転び」でオール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    作曲家・中山晋平を知らなくても、童謡『シャボン玉』『てるてる坊主』や『東京音頭』は口ずさんだことはあるはず。その中山晋平を志川節子さんが描いた本作。中山晋平を通して島村抱月や松井須磨子を読んだ感じの読書だった。

  • ゆみねこ

    劇作家・島村抱月と女優・松井須磨子、この二人の恋愛沙汰と家庭内のいざこざを、若き日の中山晋平の目を通して描かれたもの。新しい演劇を作ろうとする当時の人々の熱、家庭では良き父親でたくさんの子どもに恵まれながら須磨子にのめり込む抱月。妻・市子が気の毒で抱月の身勝手さに辟易した。三角関係に巻き込まれた中山晋平の物語。

  • uniemo

    島村抱月と松井須磨子の関係に振り回されながら成長していく中山晋平の若いころの物語。以前読んだ文豪のラブレターを集めた本で特に情熱的だったのが抱月のラブレターだったのですが40を過ぎた子沢山の夫にあのような手紙を書かれたのを目の前にしたら妻も怒り狂うだろうと思いました。

  • かすみ

    作曲家の中山晋平が主人公の、実話を元にした小説です。明治時代に、演劇を広める文化が活発なのに驚きました。登場人物が生き生きと描かれており、とても読みやすかったです。歴史の勉強にもなります。

  • ganesha

    中山晋平、島村抱月一家と松井須磨子、文芸協会と演劇座、大衆なくして芸術なし。「この齢になって一から勉強するのはおおごとですけど、のんべんだらりと生きていく寂しさに比べたら、いかほどのものでもない」「あのひともかわいいが、妻だってかわいい。ぼくは両方を愛するつもりでいる。女にはそれができないが、男にはできる」「創作の女神を崇拝することと、生身の女との情慾に溺れることを、どうか取り違えないでください」という台詞が印象に残った。

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