Product Details
ISBN 10 : 4784943374
Content Description
・NHK「総合診療医 ドクターG」でもおなじみ、総合診療のカリスマ・徳田先生がバイタルの徹底活用法を伝授します!
・「バイタルサインから、こんなこともわかるのか」と目からウロコが落ちること間違いなし。
・ 設備が整っていない状況でバイタルをとるコツも満載!
・覚えておくべき数値や要点を付箋状に強調表示。だから、記憶に残りやすい!
・思わず吹き出す漫画入り。
・ジェネラル・マインドに溢れる医師、必見の1冊です。
序
1970〜80年代における沖縄県立中部病院で、その卓越した臨床能力によって内科研修医から尊敬されていた宮里不二彦・元内科部長は、病棟患者のカルテに「呼吸数」がきちんと記載されているかどうかを必ずチェックされていたという。当時に比べて病院の建築物もハードウェアもかなりよくなったが、患者診療の基本であるバイタルサインの漏れのない記載とその解釈・迅速な対応をきちんと行うことは、今も変わっていない。これらをきちんと行っている病院は、その医療の質も優れている。
卒前臨床実習では、モデルコアカリキュラム、OSCE、診療参加型実習などの導入がなされ、また卒後では臨床研修が必修化されている。日々患者のバイタルサインに注目し、その解釈について指導医と議論するような実習や研修を行っている医学生・研修医が広く全国に爆発的に増えてきている。このような基本的な臨床能力を鍛え上げた医師は、地域医療を実践するスキルをもつのみならず、Global Medicineの舞台でも活躍できる条件を備えたことになる。
このような状況での今回の企画は、おかげさまで好評であったバイタルサイン講座の連載をまとめて書き下ろしを加え、書籍とするものである。この連載はプライマリケア講座シリーズに含まれるもので、医学生や研修医のみならず、一般勤務医、そしてベテランの実地医家の先生方にとっても役立つように、バイタルサインに焦点を当てて解説した。診療のスキルアップをめざす研修医に加え、基本を固めながら守備範囲の拡大をめざす多くの医師、そしてフィジカル・アセスメントや効果的トリアージの習得を心がけている看護師や薬剤師、救急救命士、検査技師、コメディカルをめざす学生にも、本書が役立つことを期待している。
1─序 章
1.循環・呼吸・体温調節のメカニズム
2.バイタルサイン測定のピットフォール:Q and A
2─各 論
1.ショックの診断
2.バイタルサインとしての静脈圧
3.脈拍の診断
4.バイタルの逆転と脈拍の異常
5.呼吸とその異常
6.体温とその調節
7.意識障害とその評価
8.SpO2とその評価
9.糖尿病患者のバイタルサイン
10.血圧の病態生理学的解釈
11.バルサルバ手技による心機能の評価
12.血液培養の適応をバイタルサインから考える
13.肺炎の重症度をバイタルサインから考える
14.内分泌疾患のバイタルサイン
15.SpO2のピットフォール
索 引
【著者紹介】
徳田安春 : 筑波大学附属水戸地域医療教育センター・水戸協同病院総合診療科教授。1988年琉球大学医学部卒。沖縄県立中部病院にて臨床研修後、沖縄県立八重山病院、沖縄県立中部病院、聖路加国際病院などを経て、2009年より現職。沖縄県立中部病院に総合内科グループを初めて立ち上げた。水戸協同病院では、国立大学では初めてのテサライトキャンパス(筑波大学附属水戸地域医療教育センター)を設置し、わが国でただ1つの総合診療科を中心とした完全型Department of Medicine体制をとった診療・教育を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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