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三島由紀夫を巡る旅 悼友紀行 新潮文庫

徳岡孝夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101313566
ISBN 10 : 4101313563
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「矛盾が多ければ多いほど、その人物は面白いと言うことができます」(キーン氏)―三島は、矛盾に富む人だった。文学を愛し古典の教養溢れる一方で、日本の自然や食文化には無頓着。国内より海外で評価されることを切望し、貴族の存在を嫌いながらも度々作品に登場させた。知られざる素顔と葛藤を目撃していた両著者が亡き友を偲び語り合い、貴重な証言録となった追善紀行。

目次 : 『天人五衰』の尼寺/ 回想の三輪明神/ 旧志賀直哉邸/ あの人の「仮面」とは/ アジャンタの合歓/ 落魄のニューヨークで/ 垣間見た痛々しさ/ むしろ鏡花に/ 美作へ吹き抜ける風/ くらい手紙/ 津和野ストイシズム/ 松江瞥見/ 与兵衛の殺意

【著者紹介】
徳岡孝夫 : 1930(昭和5)年、大阪生れ。毎日新聞社社会部、『サンデー毎日』、『英文毎日』の各記者を務め、’97(平成9)年に『五衰の人―三島由紀夫私記』で新潮学芸賞を受賞

ドナルド・キーン : 1922‐2019。ニューヨーク生れ。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって2008(平成20)年に文化勲章を受章。東日本大震災を機に日本永住の意志を固め、’12年に日本国籍を取得。著書に『明治天皇』(毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 雲をみるひと

    作者2人が生前の三島由紀夫と因縁のあった場所を巡りながら三島及びその作品に想いを巡らせる企画。三島のみならず作者2人も古典や海外作品などへの造詣が深く、本作発表時からの時間経過を考慮したとしてもこれらを読み込んでなければ少し分かりにくい構成となっているように思う。三島作品のファンや少なくてもある程度読み込んでいる人向けのような気がする。

  • ピンガペンギン

    三島由紀夫から週に1度手紙を受け取っていたというドナルド・キーンさんと最後の檄文を託された新聞記者の徳岡氏(今年亡くなった)が三島の思い出等を語りながら旅をした内容。元は1981年に出版。三島は海外での評価を非常に気にしていて、ノーベル賞を望んでいた。「矛盾のある人の方が面白い」とキーンさんは言う。三島は日本の古典文学に詳しく、平安朝の文学についてもよく知っていたが、日本の美術、仏像などには全く関心がなかったのでは。食事も和食より洋食好きだった、という。キーンさんが日本では作品と作者が一緒にされがちだと→

  • 風に吹かれて

    @徳岡氏は、あの日、旧市ヶ谷会館で「盾の会」関係者から三島由紀夫の手紙と檄文を渡された記者のひとり。キーン氏は、あの日、三島由紀夫が自宅の机に遺した手紙で『天人五衰』の英訳を頼んだ文学者。三島由紀夫と深い交流があった二人が一緒に1971年11月、旅をする。その時に語り合ったことを徳岡氏がまとめたのが本書。 二人の共通点。毎日新聞社駐在員としてバンコクにいた徳岡氏は1967年11月、ノーベル賞発表を控え落ち着かない日本から逃れるようにバンコクに滞在していた三島由紀夫と過ごした。

  • MASA123

    本書の元の題名は「悼友紀行」。なんて読むのかわからず調べてみた。哀悼(あいとう)の意を表するで、つかわれる「悼」なので、悼友は「とうゆう」と読む。悼(とう)の意味は、死んだ人を惜しみあわれむ。いたむ。・・・。 キーンさんと、元新聞の徳岡さん。お二人は三島の友人である。 本書は、徳岡さんがキーンさんを誘って、三島にゆかりのある地を巡り、生前の三島由紀夫を語り合い、故人をしのぶ。という、すこしややこしい2人旅の記録だ。 三島と旅行した思い出を、二人の著者が、かわりばんこに書いているわけではなかった。

  • いづむ

    三島由紀夫没後50年の今年、この本が文庫化されたことと自分が出会えたことに感謝。三島文学の背景にある教養と文化の厚さについて行くのに精一杯。これを機に、主要な三島作品を読み直すことにする。

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