Product Details
ISBN 10 : 4788720043
Content Description
1954年設立の一般社団法人内外情勢調査会。各分野の有識者を講師に招いた講演会事業を手掛けており、現職の首相や日本銀行総裁が講演する会としても知られています。同会の設立70周年を記念して、選りすぐりの講演の書籍化を実現しました。
本書では1970年代に行われた8講演―源田実・参議院議員、木村俊夫・経済企画庁長官、福田赳夫・外務大臣、二階堂進・内閣官房長官、盛田昭夫・ソニー株式会社代表取締役社長、土光敏夫・経済団体連合会会長、河野洋平・新自由クラブ代表、田中六助・内閣官房長官と、政財界のトップランナーの講演を収録。沖縄返還、日中国交正常化、2度のオイルショック、狂乱物価‥‥鮮やかによみがえるあの時代の中、各講演者が何を考えどう行動してきたのか、日本や日本人はいかに生きようとしてきたのか、ひもといていきます。
さらに、危機の時代と言われる70年代が実は「楽観主義の時代」(監修・御厨貴氏)、「現在につながるゼロ年代」(編集・村井良太氏)と、新たな時代認識を提唱。戦後日本を丁寧に振り返りながら、70年代の再定義を試みています。
講演集の枠を超え、日本論、日本人論にも触れた一冊。充実した解説を付け、政治・経済の専門家から、高校生・大学生に至るまで、今を生きる幅広い年代にお薦めの書です。
【著者紹介】
御厨貴 : 東京大学名誉教授、東京大学先端科学技術研究センターフェロー。公益財団法人サントリー文化財団理事。1951年東京都生まれ。75年東京大学法学部卒業、78年東京都立大学助教授、88年同教授、ハーバード大学客員研究員を経て、99年政策研究大学院大学教授、2002年東京大学先端科学技術研究センター教授。博士(学術)。専門は日本政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞など多数。2018年紫綬褒章、2024年瑞宝中綬章を受章
村井良太 : 駒澤大学法学部政治学科教授。1972年香川県生まれ。2002年神戸大学大学院法学研究科博士課程修了、03年駒澤大学法学部講師、07年同准教授、13年より現職。ペンシルバニア大学客員研究員など。博士(政治学)。専門は日本政治外交史。著書に『政党内閣制の成立 一九一八〜二七年』(有斐閣、サントリー学芸賞)、『佐藤栄作』(中公新書、日本防衛学会猪木正道賞特別賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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