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天皇退位 何が論じられたのか おことばから大嘗祭まで 中公選書

御厨貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101044
ISBN 10 : 4121101049
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
御厨貴 ,  

Content Description

二〇一六年七月のNHKのスクープと翌月の天皇ビデオメッセージから三年余。平成の天皇は退位し、上皇となった。この間に何が論じられ、その議論は深められたのか。皇位継承だけが問題なのではない。退位自体、憲法や皇室典範に定められていないものであった。そのほか、象徴とは何か、どこまでが公務かなど、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」座長代理を務めた編者がその論点を整理し、積み残された課題を提示する。

目次 : 論点1 平成の天皇をどう位置づけるか―縦軸に見る、横軸に見る(これからの象徴天皇制を考える/ 昔から変わらない存在―古来、天皇は一貫して「象徴」であった ほか)/ 論点2 象徴天皇制とは何か―憲法第一条から考える(天皇と象徴を考える お気持ち表明を受けて/ 「日本国の象徴」とは何か ほか)/ 論点3 天皇と政治―憲法第四条から考える(「生前退位」―危機の二〇年 北田暁大が聞く/ 官邸、メディア、宮内庁 ほか)/ 論点4 皇室―天皇制の周縁(「生前退位」皇室のありかたを問い直す/ 上皇 ほか)/ 論点5 「令和」以後(『ザ・議論!』第1部「天皇制」(抜粋)/ 事実性 ほか)

【著者紹介】
御厨貴 : 1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学客員研究員、東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学教授、放送大学教授、青山学院大学特任教授などを歴任。「東日本大震災復興構想会議」議長代理、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」座長代理などを務める。現在、東京大学先端科学技術研究センター客員教授、サントリーホールディングス(株)取締役などを務める。著書に『政策の総合と権力』(サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    令和も既に2年。あの生前退位を巡るさまざまな国内の右から左までの論考を、有識者会議座長代理を務めた御厨貴氏がまとめたもの。改めて俯瞰すれば、2016年7月のNHKのスクープ、8月のビデオメッセージは平成天皇が天皇制を存続させるために綿密に計画した戦略だったと考えるのが妥当だろう。あのメッセージは玉音放送でありかつ人間宣言でもあった。憲法改正を止めたかった、と見るのはやや穿ち過ぎな気がする。古来、日本は天皇という権威と権力を分立させることで持続してきたとの見方が真っ当で、それは絶妙なバランス感覚ともいえる。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    非常に面白かった。今回の天皇退位に向けて、新聞や他のメディアで様々な学者や専門家が天皇退位に関する見解を述べた。それら主要なものを抜粋し纏めたのがこの本である。天皇退位に関する有識者会議で座長代理を担った御厨氏が、それらの見解にコメントをつけている。そのコメントはかなり率直な内容で、内容によってははっきりと批判も述べている。御厨氏自身も有識者会議で見聞きしたことを守秘義務を守りつつ踏み込んだことをこの本の中で告白している。歴史的な記録としてこの本を持っておきたいと思う。

  • バルジ

    退位を表明された「お言葉」以降、多種多様な皇室論が展開されたが本書はそれらを一冊に纏め通観できるという贅沢な構成となっている。天皇自らの「お言葉」という異例の形から出発した退位という問題が研究者のみならず言論界も強く影響を受けたことが本書を読めば一目瞭然となる。しかし天皇の「お言葉」から政府が対応を迫られるというのは後味の悪さを残すが、本書内に収められている長谷部氏の論考いわく問題無いらしい。この象徴天皇の持つ政治性が表出した事態に苦言を呈したのが左右両翼の論者というのは実に興味深い出来事でもある。

  • 都人

    この本を読んで、皇室典範の改正なんて、とても困難という感がした。正に百家争鳴。

  • g_eiru

    平成の天皇退位のみならず、現代の天皇制にまつわる様々なトピックに関して。 メチャクチャ良いですね。 僕は天皇制廃止論者なんですが、保守の人たちの価値観は新鮮だった

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