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100年のジャズを聴く

後藤雅洋

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784401645015
ISBN 10 : 4401645014
Format
Books
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

JAZZは、元気か?

「新しいチャプター」を迎えて、ここ数年、再び大きな盛り上がりを見せているジャズ・シーン。だが、かつて「死んだ」と言われたジャズ。
では「いまのジャズ」とは何なのか?――初のジャズ・レコード録音から100年の今年、その掉尾を飾る鼎談集の緊急発売!
30、50、70 代──異なる世代を代表するジャズ評論家3人が、語り尽くした15時間。
そして……ジャズは強く生き残っていた!

■後藤雅洋(ジャズ喫茶「いーぐる」オーナー) ムック「ジャズ・ヴォーカル・コレクション」監修など
■村井康司(ジャズ評論家) 「あなたの聴き方を変えるジャズ史」など
■柳樂光隆(ジャズ評論家) 「Jazz The New Chapter」シリーズなど

異なる世代の彼らが、それぞれの見地からジャズのあれこれを語り合ったこの鼎談集は、ジャズとは何か?に対するヒントが満載!
丁々発止のスリルも満載! へえ!なトリビアも満載!!な内容となっている。

かゆいところに手が届く注釈も充実し、より理解を深めるためのディスクガイドも掲載。ベテランから初心者まで、すべてのジャズ・ファン必読の一冊!!

「パーカー、マイルス、エヴァンスは素晴らしいが、彼らのジャズはすでに消費され尽くした」(後藤)
「ネット時代になり、聴き方も変わったが、ミュージシャンの意識も大きく変化した。いまはチーム力の時代です」(柳樂)
「一人のインプロヴァイザーが現れてジャズを変えたり、“真剣勝負”が求められた時代には、もう戻れない」(村井)
「いまは、反抗するような熱い音楽より、低い温度感の音楽が求められている」(柳樂)
「50年、聴き続けてきた僕の耳にも、いまの新しいジャズは面白い。これはジャズだと断言できる」(後藤)
「これからどこへ向かうか、ジャズの道がまだ見えなかった100年前の状況に似ているかもしれない」(村井)

【CONTENTS】
序章 いま、ジャズのライヴが面白い

第1章 「モンクはリトマス試験紙、こいつはジャズがわかってるかどうかって」
[コラム1] 1970年以降のジャズ・シーンを駆け足でたどる
聴く・聴き直すためのディスクガイド@

第2章 「やっぱりその時代にとって一番気持ちのいいサウンドっていうのがあるわけです」
[コラム2] ヒップホップ以前と以後のジャズ
聴く・聴き直すためのディスクガイドA

第3章 「インターネットはジャズの世界も変えた。いいことだと思います」
[コラム3] 他ジャンルの音楽とジャズの関係
聴く・聴き直すためのディスクガイドB
[コラム4] ライヴで知る新しいジャズの魅力

終章 ジャズ、来るべきもの

  


【著者紹介】
後藤雅洋 : 1947年東京に生まれる。1967年慶応義塾大学商学部2年在学中、20歳で東京・四谷でジャズ喫茶「いーぐる」を開業。1988年、初の単行本『ジャズ・オブ・パラダイス』(JICC出版局)を上梓。以後ジャズ関係の著書多数

村井康司 : 1958年北海道函館市生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。大学時代はジャズ・ビッグ・バンドでギターと編曲を担当。1987年から音楽についての文章を雑誌などに書く。尚美学園大学音楽表現学科講師

柳樂光隆 : 1979年島根県出雲市生まれ。出雲高校〜東京学芸大学卒。元レコード・ショップ珍屋の店長。ジャズを中心にさまざまな音楽について書いている音楽評論家。選曲家としての仕事も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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後藤雅洋マスターの大作!内容、量ともに充...

投稿日:2021/04/10 (土)

後藤雅洋マスターの大作!内容、量ともに充実しており、久しぶりに読み応えのあるものを読めた。著者のジャズ愛が伝わってくるので、読んでいて楽しい!

やすじい さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zirou1984

    現代のジャズが本当に最高なのは当然として、この対談本が何より面白いのはジャズという文化が30代、50代、70代を繋ぐ理想的なコミュニケーションの手段として機能していること。70代が今の音楽に興奮し、30代が先人の音楽を現在進行形に結び付けて語ることができる、それ自体が本当に稀有な事ではないだろうか。ジャズというの枠組みが音楽のジャンルを超え、様々な参照点として機能し始めていく様子が、音楽を取り巻く環境が変わっていくことを伝えてくれる本書は、まさに夾雑物として産まれたジャズそのものとして読むことができる。

  • しゅん

    今のジャズが面白いというのは、イコール過去のジャズが今面白いということでもある。セロニアス・モンク再考から、教育としてのジャズ、インターネット以降の商業戦略、80年代ジャズの再定義(マルサリス、コールマン)と、興味深い話題を奔放に移しながら、世代の違い3人のジャズ好きが知とセンスで100年のジャズの魅力を言葉へと紡ぎ直す。「個人プレーからチームワークの時代へ」というジャズの変遷は、この県談の息の合ったコンビネーションにも表れているだろう。黒人の即興音楽というジャズの一般イメージは、ここで見事に更新される。

  • Decoy

    素晴らしく面白い鼎談! 100年の歴史をきっちり押さえながらも、メインのテーマはジャズの「今」と「これから」になっていて、前向きな姿勢が気持ちいい。世代(30代/50代/70代)と立場(ジャズ喫茶マスター/音楽評論家)の違いが、思ったよりも効果的に内容に反映されている。最も若い柳樂光隆の驚異的な知識量と新鮮な視点が、議論を活性化させている印象。ここ数年、ジャズ・シーンがグッと面白くなってきていることがよーく分かり、いろいろ新譜を聴きたくなる!

  • 犬丸#9

    ★★★★★ パンドラの箱を開けてしまった感,半端ない。90年代半ばくらいで一線を追いかけるのを諦め,その後細々と一部ミュージシャンだけ追いかけていたんだが,その間にこの世界はこういうことになっていたのね。いろいろ説得力ある文言や新たな視点が散見され,刺激的な読書時間だった。さあて,何から聴こうか。

  • 72ki

    270pというボリュームでしたが、とりあえず一気読み。充実した内容でした。あらためてディスクガイドも参考にしながら今度はゆっくり読み込みたいと思っています!

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