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文豪たちが書いた「猫」の名作短編集

彩図社文芸部

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801302655
ISBN 10 : 4801302653
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ペグ

    全15の作品はそれぞれの持ち味が面白い。印象的だったのは芥川龍之介の「お富の貞操」。べらんめい口調と相まって小気味良い短編だ。しみじみと最後の場面のなんと映像的なこと!

  • アナーキー靴下

    文豪の作品を猫テーマなアンソロジーで味見できるとは魅力的、と惹かれつつ、お気に入りの方の感想には「猫好きにはオススメできません」と。それでも怖いもの見たさでつい。結果、覚悟を決めて読むことができたので、それなりに楽しめた。しかし愛猫看取り話な内田百閧フ「クルやお前か」を朝の通勤電車で読んだのは大失敗(号泣もの)。梶井基次郎は命とか実在に凄く鋭い感性を持っているのだろうと思うけれど、ほぼ変態だから猫を巻き込まないで欲しい、対象が人間のほうが読むにはよっぽどマシ、と猫>人間な自分を再認識させてくれた。

  • yumiha

    たとえ文豪の名作(かしらん?)といえども猫好きにはオススメできません。愛猫家の内田百閧竝イ藤春夫は、死にゆく飼い猫の姿を描いているし(猫に冷淡な夏目漱石も)、そうでない(と思われる)梶井基次郎などは、見せびらかすが如くむごい描写を連ねております。徳富蘆花と葉山嘉樹は、猫の獲ったスズメを横取りして、自分の腹へおさめようとするのです。ファンタジックホラーな海野十三や萩原朔太郎にしても、哀れな猫の姿・・・。編纂された彩図社は、猫好きによる購買を狙っていたのだとしたら、大外れでございます。

  • ちえ

    少しずつ読んでいた猫の短編集。知っている話も初読もあり。「猫と蟻と犬」の猫の扱いと蟻への執着、「小猫」の溺愛ぶり、「猫の争奪」のおかしさににやり。宮沢賢治の「猫の事務所」は絵本で読みたかった本なんだけど、そうかこういう話だったのか。

  • 夜の女王

    漱石、芥川龍之介ら文豪たちが書いた猫の登場する短編集。猫の描写は流石の表現力。さらに、各作家の個性が出てて面白い。谷崎潤一郎はいかにも猫派。宮沢賢治はネクラ。夏目漱石は理知的等々。中でも、內田 百閧フ「クルやお前か」には泣かされた。猫の可愛らしさ、ペットロスの辛さが余すとこなく描かれている。おかげでタマに会いたくてホームシックに(笑)。それにしても、昔の猫は自由だなぁ。恋に喧嘩に狩にイタズラにと、行動範囲が今とは比べ物にならない!安全な家の中で避妊されて恋も知らず、それが猫の幸せなのか考えさせられた。

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