Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• chang_ume

  読了日：2018/10/20

  郷土史資料として出色の出来だろうと思う。考現学的な視点から、滋賀県彦根の記録画集を残した画家上田道三の業績を軸に。浮かび上がるものは「城下町の近代化」について。景観に対する社会構築的な視点が鋭い。ここが他のお国自慢的な郷土史家とは全く次元が異なるところ。巻末の座談会も発言者は市内の各商店街関係者が主で、彦根の戦後史について貴重な証言集ともなっている。近世城下町がいかにして近代都市へ変貌したのか。住民生活史から切り取られた彦根の近代史です。

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