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未承認国家と覇権なき世界 Nhkブックス

廣瀬陽子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140912201
ISBN 10 : 4140912200
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

無秩序な世界の狭間で、大国の論理に翻弄される、国家にあらざる国、未承認国家。未承認国家を起点に、不安定化する世界を読み解く。その背後に隠れる基地問題の存在を明らかにする。破綻した主権国家システムの行方を占い、歴史の転換点を解きほぐす野心的試み。

目次 : 第1章 戦後世界を概観する(世界大戦後の世界/ 国家とは何か ほか)/ 第2章 未承認国家という現実(未承認国家とは/ 未承認国家の誕生 ほか)/ 第3章 コソヴォというパンドラの箱(コソヴォ「承認」への道のり/ コソヴォの特異性 ほか)/ 第4章 帝国の遺産(未承認国家の闇/ 未承認国家の二つの側面―「ダストボックス」と「セキュリティボックス」 ほか)/ 終章 未承認国家の向こう側

【著者紹介】
広瀬陽子 : 1972年東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学。政策・メディア博士(論文)(慶應義塾大学)。現在、慶應義塾大学総合政策学部准教授。専門は、国際政治、比較政治、旧ソ連(特にコーカサス)地域研究、紛争・平和研究。著書:『コーカサス〜国際関係の十字路』(集英社新書、第21回アジア・太平洋賞特別賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • syaori

    未承認国家から現行の国際システムの問題点を見てゆく本。未承認国家の問題が解決困難なのは「領土保全」と「民族自決」どちらを優先させるかの国際的な基準が曖昧だからで、ユーゴ解体時の領土の現状承認原則を軽視して08年にコソヴォ独立を承認したことで欧米はダブル・スタンダードに陥り、それが14年のロシアのクリミア併合正当化の根拠となるなどの弊害を生んでいること、大国(米国・ロシア)の世界戦略の一環として未承認国家が利用されている面もあること等が語られ、この矛盾や欺瞞の延長線上に現在の世界情勢もあるように思いました。

  • 1.3manen

    未承認国家(US)とは主権国家としての宣言しつつも、国際的な国家承認を得ていない国家(4頁)。今年7月現在、9つあるようだ(12頁〜)。TIME誌でかつて知ったイスラエルの分離壁(50頁〜)はゲーテッド・コミュニティのよりも酷。完了すれば788キロもの長さ。USは本来的に違法な存在(99頁)。世界から取り残されるUS(102頁)。住民にとって、民主化・自由化が保障された社会は、法的親国より優れていればUSに住み、これを支える誘因たり得る(134頁〜)。

  • たまご

    国民国家(nation state)の限界が,ここにも.第3帝国もこの理論で大戦を開いたのですよね.知らなかったんですがいわゆる中欧,コーカサス地方にこんなに多くの民族があちこちに住んでいる状況では,民族で領土を定義するのは無理すぎです.参加民族・共同体がある程度納得してまとまる方法に共同国家はなれるのか,理解が追い付かず,イメージわかず. 一番のびっくりは,コソヴォ共和国(未承認国家)国民が,国に違和感を感じている発言.この国が承認されても,またそれが新たな火種になる感じ満載で,本当に難問です.

  • ハチアカデミー

    未承認国家とは、「国際的な国家承認を得ていない「国」」であり、具体的にはかつての満洲や、現代のコソヴォ共和国、ソマリランド共和国、台湾などを指す。また、その裁判のやり方に国際社会が非難を浴びせたウクライナ危機に伴うクリミアのロシアの編入に際も、クリミアは一時的に未承認国家として独立をしていた。ロシアとアメリカの対立関係があらわにありつつある現在、この「未承認国家」という国の存在、あり方が、今後の国際社会へ大きな影響を与えうると説き、その根底にある国家という枠組み、主権や領土保全という概念の限界を指摘する。

  • すしな

    051-22.未承認国家という切り口で、世界を眺めるとまた違った風景が見えてきました。日本人が考える国家は、 同じ民族で同じ文化を持った集団というのが一般的な認識かと思いますが、世界の殆どの国は多民族国家ですし、大陸の国は地続きなので、いろんなパワーバランスの影響を受けて、中には法的な親国とは袂を分かち独立の道を歩むのだなと。大体は背後にパトロン国がいるみたいですけどね。アメリカはそういう支援をするために、大規模な軍事基地だけではなく、小規模な基地を各地においているようです。そういう図解もあります。

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