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ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略 講談社現代新書

廣瀬陽子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065227091
ISBN 10 : 4065227097
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ウクライナ、シリアでの民間軍事会社の暗躍、米大統領選でのプロパガンダ工作、ジョージアとの情報戦、アフリカ発のロシア製フェイクニュース、そして東京五輪へのサイバー攻撃―、正規と非正規を組み合わせた二一世紀型戦争の実態と、ロシアの外交・軍事戦略の全貌に迫る決定版!

目次 : プロローグ/ 第1章 ロシアのハイブリッド戦争とは(正規戦と非正規戦/ 二一世紀の新しい戦争 ほか)/ 第2章 ロシアのサイバー攻撃と情報戦・宣伝戦(戦争や紛争から切り離せないサイバー攻撃/ 攻撃者の多様化、低年齢化 ほか)/ 第3章 ロシア外交のバックボーン―地政学(脚光を浴びる地政学/ ユーラシア主義と大西洋主義 ほか)/ 第4章 重点領域―北極圏・中南米・中東・アジア(ハイブリッド戦争の次なるターゲット/ 旧ソ連圏の恐怖心 ほか)/ 第5章 ハイブリッド戦争の最前線・アフリカをめぐって(アフリカでの活発な動き/ アンゴラ内戦の経験 ほか)/ エピローグ

【著者紹介】
広瀬陽子 : 1972年東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。慶應義塾大学総合政策学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了・同博士課程単位取得退学。政策・メディア博士(慶應義塾大学)。専門は国際政治、コーカサスを中心とした旧ソ連地域研究。2018〜2020年には国家安全保障局顧問を務める。主な著作に『コーカサス 国際関係の十字路』(集英社新書、2009年アジア・太平洋賞特別賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 姉勤

    多元的情報の確度と分析に、読後の充実と新たな視点と気づきを得られる。それでもロシアのウクライナ侵攻は予想出来なかった。あり得なく、馬鹿馬鹿しいほどにロシアの影響工作の狡猾さと周到さの実績、事実が解説される。本書は帝政ロシアの復活を企図したロシアのハイブリッド戦略に関するものだけだが、当然、専制国家、そして自由主義国家も実施している。それは多かれ少なかれロシア同様の”蛮行”が含まれる。リアリズムなき我が国は力及ばず平和に殉ずる事を美しいと思うかもしれないが、世界はそれを犬死と言い、そして犬が居たことを消す。

  • zoe

    ハイブリッド戦争とは正規戦と非正規戦を組み合わせた戦争のこと。ロシアでは新世代の戦争と言う。低コストで、効果が大きく、言い逃れがしやすい。偽装はよくある。サイバー攻撃のコスパ。敵対国のモラルや戦意をくじく、武力戦争に関わるものを掌握する、心理的に価値あるものを破壊する、物質的に価値あるものを破壊する、外部性(新たな同盟)を達成する。安全保障のジレンマとは。敵意なく自衛能を高めても、それを見た敵国がさらに軍事力を強化してしまう。アフリカ、ベネズエラ。中国との距離感。

  • にしがき

    👍👍👍 旧来の軍事戦略の延長のような内容も多く、先日読んだ小泉悠さんの『ウクライナ戦争』で言われているハイブリッド戦争の定義とは若干違う印象もあるが(自分の理解不足も大いにありそう)、ロシアの外交戦略の種類と対象を広く理解できた。特にアフリカ諸国に対するロシアの活動が興味深い。ロシアら政治的に不安定な国を狙って軍事面、非軍事面で支援している。スーダンもその対象の一つ。ウクライナ戦争の影響があったかも含め、アフリカでのロシアの存在に注目していきたい。

  • 二人娘の父

    ロシアに対しては「なんかこういう事してそうだよなぁ」と考えていたことがあったが、その妄想のはるか上を行く事態となっていて、読んでいてとても暗い気持ちになった。情報戦と地政学上の戦略などは、現在進行形でその事実を見せられているだけに、暗澹たる気持ちに拍車がかかる。それにしてもこんな国相手に領土問題を、個人的友情で解決できると考えた、わが国の元首相の能天気さには恐れ入る。

  • Yuki2018

    サイバー攻撃、民間軍事会社、他国世論工作など恐ろしい話を学べる。印象に残ったのは、まずロシアのような現状変更国家が行う「探り」。低強度・低リスクの試験的行動で相手側の覚悟を評価し、恐怖を感じてわずかでも現状変更を認めれば探りの成功なのだ。もう一つはプーチンを支える思想となっているドゥーギンの地政学。ロシアは反ブルジョア闘争を終えておらず、リベラルな価値による支配の拒否を基本原則とするユーラシア帝国が構築されるべきと主張する。ウクライナ侵攻の背景、ロシアがどんな国なのか、かなり理解できる一冊だ。

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