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テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習 角川新書

廣末登

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040824420
ISBN 10 : 4040824423
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
廣末登 ,  

Content Description

商売の原初の形態といえるテキヤの露店だが、消滅の危機にある。暴走する暴排条例によって、ヤクザとは違う、反社でない組織も排除されているのだ。そもそも薄利の品を祭りで売る、縁日を支える人たちはどのように商売をし、どう生活しているのか?業界の課題は何か?テキヤ経験を有す研究者がオーラルヒストリーを通じ、縁日の裏面史を浮き彫りにする!貴重なテキヤ社会と裏社会の隠語集も掲載。

目次 : テキヤ稼業とはなにか/ 第1部 テキヤの世界(テキヤ稼業の実態―元世話人の回想/ 戦後縁日史―帳元の娘の回想/ 彼らはどこから来て、どこへ行くのか)/ 第2部 テキヤ社会と裏社会の隠語(テキヤ用語一覧/ 裏社会用語一覧)

【著者紹介】
廣末登 : 1970年、福岡市生まれ。社会学者、博士(学術)。専門は犯罪社会学。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、久留米大学非常勤講師(社会病理学)、法務省・保護司。2001年北九州市立大学法学部卒業、08年同大学大学院社会システム研究科地域社会システム専攻博士後期課程修了。国会議員政策担当秘書、熊本大学イノベーション推進機構助教、福岡県更生保護就労支援事業所長等を経て、現職。裏社会のリアルを、ジャーナリストとは異なる科学的調査法に基づいた取材を重ね、一次情報をもとに解説する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    著者は「暴力団博士」という異名の社会学者とか。暴力団とテキヤが違うと何度も強調する。ヤクザは「縄張り」、テキヤは「庭場」、ヤクザは「任侠道」、テキヤは「神農道」。ネタの種別、業態などを勘案して、テイタ割り(お店の配置)をするのが庭主(庭場の親分)。更に、電気代の集金、ゴミの回収、食中毒予防の衛生管理、終了後の参道の掃除など、一切を仕切る庭主の存在感は絶大である。本書は、テキヤという業態の経済メカニズムを知るには期待外れの内容だが、巻末に「テキヤ用語一覧」「裏社会用語一覧」を付したユニークな題材ではあった。

  • kinkin

    テキヤは現在消滅の危機にあると著者は描いている。暴力団と同じ扱いをされているが実はテキヤの組織とは本来は安いものや飲食物を寺社の祭りなどに3尺3寸の場所を与えられた商売だそうだ。子供の頃行った神社の祭りにはたくさんの屋台が並びお好み焼き、たこ焼き、金魚すくい、射的他などで遊んだ。そこにはシャツ越しに見える入れ墨やくわえタバコのお姉さんがいたりして時々冗談を言ってくるのが楽しかった思い出がある。先日祭りに通りかかったら屋台が随分減っていた。コロナで廃業したところも多いのだろう。テキヤ人生や隠語の解説など。

  • ヒデキ

    実際のテキヤさんへの聞き書きを基に戦後、我々の周りにみえた彼らの実態を描いた一冊です。 最初に書かれた大和さんの記事には、 つい、涙が出てしまいました。 ルポで泣くなんてびっくりしてしまいました。 私が、初めて身近にテキヤさんと出会ったのは、 学生時代にバイトしていたパチンコ店ででしたが、 今、思えば純粋なテキヤさんか、どっかの一家の方か判らない方でした。 もう、40年以上昔ですが、 お元気かなと読みながら思ってしまいました

  • あたびー

    テキヤとヤクザは別物。とは言え挨拶や付き合いを完全に切る事は出来ない。コロナで人出が無くなり苦境に陥り、今後はヤクザさん達とは完全に手を切ってホワイト化する必要がある。と言うのが概要。そこに二名の実在テキヤさんの話が挟まり、これが凄く良い。暴走族からテキヤになり、妻と二人三脚で必死に働いた男性。人形師からテキヤになった父の後を継いだ女性。ナマの声はまるでドラマのようだが、私世代なら垣間見たことがあるはず。戦後の変化のようにコロナ禍以後は変化していかなくてはならないのだろう。

  • tosca

    子供の頃から縁日などで馴染みのあるテキヤさんなのに、実は殆ど知らなかった。暴力団とは違うのに、暴力団扱いされて、真っ当な会社が立ち行かなくなったりするなど、様々な厳しい現実を知った。関東には極東会というテキヤ系暴力団があるせいで余計に暴力団と同一視され、暴排条例などにより、ますます風当たりが強くなってしまったようだ。コロナ禍の影響をモロに受けている業種の一つだと思うが、昔ながらのしきたりを守って真面目に商売をしているテキヤさん。近代的なイベント会社に取って代わられないよう、なんとか頑張ってもらいたい。

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