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水使いの森 創元推理文庫

庵野ゆき

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488524074
ISBN 10 : 4488524079
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

水使い、それはこの世の全ての力を統べる者。水荒れ狂う森深くに棲む水蜘蛛族の女タータは、砂漠で少女を拾う。彼女は砂漠を治めるイシヌ王家の双子の片割れ、ミイア王女だった。跡継ぎである妹を差し置き水の力を示したミイアは、国を乱すことを怖れ城を出てきたのだ。そんな彼女に水の覇権を狙う者たちが迫る。第4回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞の異世界ファンタジイ。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さつき

    帯に書かれた「魔法と陰謀渦巻く本格異世界ファンタジイ」という紹介文がまさにぴったりな作品。かなり練り上げられた世界観で物語の世界にたちまち引き込まれます。砂ノ領のイシヌ家も水蜘蛛族にも共に女性リーダーがいて、それぞれの手法に則って人々をまとめている。全く違うようで合い通ずる所もあり面白いなぁと思いました。なにより強い女性がたくさん登場するのが良い。続編もあるようなので楽しみです。

  • papako

    たまたまセールで見かけて。いやー、なかなか壮大なファンタジーです。独自の用語に慣れれば、情景が浮かぶ文章で脳内で映像が浮かぶ読書でした。半分は『鋼の錬金術師』のおかげかも。水を操ることがポイントなんだけど、その重要性がこの巻だけでは少し弱い。マリアがアナンに初彫りしたのはタータへの恋文だと思ってしまった。水蜘蛛一族の舞いはアニメで見てみたい。ハマーヌは、登場時と最後でえらく印象が変わった。次読み始めてるけど、辛くて感想に逃げてきた。どうなる?

  • よっち

    それはこの世の全ての力を統べる水使い。水荒れ狂う森深くに棲む水蜘蛛族の女タータが、砂漠で少女・ミイアを拾い自らの弟子とするファンタジー。跡継ぎである妹を差し置き水の力を示し、国を乱すことを危惧された王女ミイア、その力を認められながら自覚が足りないと言われるタータ、そして家に馴染めず旅をする式要らずの風丹術士・ハマーヌ。三者三様の理由でどこか燻っていた状況で、運命に導かれるように出会った彼女たちが、危機に直面して自らが何をすべきかを自覚し、乗り越える中でそれぞれ成長していく展開はぐっと来るものがありました。

  • Chikara Tonaki

    これはかなり面白かった。"比求式"と出てくる度にシグマや積分、三角関数が頭に浮かび(^^; 巻末に載っている選評も興味深く読ませてもらいました。まだまだサイドストーリーが書けそうな気がするので、10年後に、この作品を元に長編シリーズに書き直して欲しいなぁ。この作者の今後刊行される作品は、全部読みたい。

  • ネロ

    最高に面白かったです。久々に自分にとっての素晴らしい大作に出会いました。どっしりと現実感のある世界観に、三者三様の登場人物たちの豊かなキャラクター。厳しい自然や神秘的な情景を見事に描き出す生き生きとした文章。それらが相まって、すんなりと物語に入り込めました。比求式という元素を構築する魔法に似た技も説得力があって、その戦闘シーンがとにかく凄い!物事の真髄に触れんばかりに技を練りだすタータとハマーヌの応酬にはむしろドキドキしました。この二人には戦場以外の場を用意して欲しかった!ああでもそしたらアナンくんが…

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